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著者はセルビア側、アルバニア側それぞれの対象に直に調査し、自分の目で現状を見つめ、どちらにも肩入れする事のない中立的な視点からこの書を書き上げた。「セルビアも被害者だ」と声高に主張するだけではお互いの罪状を相殺するだけの結果となる。KLAがマフィアと深い関係にあった事やセルビア人もアルバニア人もそれぞれ虐殺を行った事なども広く知られるようになった現在でも、アルバニア人はなぜか正義の側にある。それは内乱に至った経緯やNATOとの関係など複雑な情勢のなかで作り上げあられたものである。
よく取材し、また対象に幻惑されることなく、コソボを巡る現状を淡々とした筆致で記している。付け加えるとすれば、旧ユーゴスラビアの歴史的な事実への考察と論及が少ないところか。アルバニアがユーゴと別れて独立した事や、ユーゴとアルバニアがそれぞれ独自路線を採った事、クロアチア人であったチトーとセルビア人との連邦内における関係などもコソボの歴史的経緯や現状に大きく関わっている。そもそもなぜコソボがユーゴスラビアでそのように位置にあったのかということへの論及がなければなかなかセルビア人との関係が理解しづらいのではいかと気になった。
書かれていますし、内容もオカルト系の知識に限らず、たとえば天使の項なら歴史的背景などにも加え、天使の出てくる文学や映画といった教養的な内容も掲載されています。 ですから、特に調べ物をするのでなく適当に拾い読みするだけでも、ためになりますよ。
金魚あー…切ない…。現実味のない空間でのひと夏の恋。ほんとに唸りたくなるような切ないお話。物語の細部をあえて表現せずに、二人の綺麗な想いだけで画面を埋めているような印象を受けました。それがまた切なさに輪をかけているというか効果的に演出していて…。で、ですね。オヤジが高坂さんで少年が優くん。よく考えればオヤジは色々狡いわけで、優くんの無償の愛が報われないことに私は怒り心頭…と言いたいところですが、きっとオヤジの防衛本能みたいなもとなんだと思うことにしました。最後に彼が気づいたこと…彼が一生後悔していくのだと思うとやるせない。
他三編もオススメですが、上記二編が特に良かったです。ヤマダサクラコさんのエチシーンて凄く可愛いです(…)表情の書き方がとても良いと思います。大満足な一冊でありました。
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