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ノンフィクション
金儲け哲学
金儲け哲学
かんき出版
price : ¥1,680
release : 2002/06

【商品詳細】

笹川良一や田中角栄をはじめとする政財界に人脈を持ち、株式投資で財を成した、糸山英太郎による書。著者は、2002年にはフォーブス誌の「世界の億万長者たち500人」の118位にランクされ、2002年3月の時点では、推定4150億円の資産を持つ。JAL・JAS合併劇の中心人物としても活躍した。 本書はその糸山が、自らの半生を振り返り、株式相場における数々の名勝負とその裏に隠された投資哲学を明らかにした1冊である。自分が正妻の子ではないと知り、荒れた学生時代、独立して失敗し、屈辱に耐えながら身売りした青年時代、父が経営するゴルフ場のキャディからトップに至るまでの道のり…。あまりに壮絶な半生に、度肝を抜かれてしまう。 本書にはまた、著者が参議院議員選挙に最年少当選してからの政財界の「黒い話」が、歯に衣着せぬ語り口で書かれている。暴力団とのつながりや金の流れなど、下手な小説よりもずっと刺激的な世界を垣間見ることができる。 そして何より注目したいのは、第5章の「糸山流カネ儲け術」。証券マンの意見やチャートを無視し、独自の投資哲学を貫くことの重要性を説いている。日本株に投資する人への具体的なアドバイスもあり、参考になるかもしれない。また節税や「カネの使い方」に関するノウハウもあり、すでに成功している人にとっても参考になる部分が多い。100万部を超えたという前著『怪物商法』に負けず劣らず、読みごたえがある。(土井英司)

著者の潔さと渋とさに乾杯!

著者は良くも悪くも”ビッグ”な歴戦の猛者・糸山英太郎氏

本書はこれでもかというぐらい破天荒な人生を送る著者の半生記ともいえるもの

著者が現在5000億円を超える個人資産を保有するためにどのように足場を固めていったのか!?
本人も認めるように危ない橋を幾度も渡ってきた上でのものであり、その全ての行為が決して褒められたもので無いにせよ、痛快で面白く、そして著者が常に真剣であったことは十分伝わってくる

「金儲け哲学」
タイトルからして潔い(潔いというには正直若干の躊躇があるが・・・)
人間齢六十を超えれば角がとれて丸くなり、このような即物的なものの言い様はしなくなるものだろう
さらにいえば、成功者は”悟り”を開いた仏のようになるのが常だ

しかし・・・
著者はその点全く違う
自身はこれでも丸くなったとおっしゃているが、その”やんちゃ”な活躍はいまもなお健在といえるだろう

この著者に対してはそれこそ賛否両論と思う(色々とグレーゾーンな部分があるので・・・あたかも灰色金利のごとく)
それでも著者は人を惹きつけて止まない”何か”を持っていると私は思う
そしてそれは決して莫大な資産だけがその”何か”に該当するわけではないとも

読み物としてたいへん面白く、こういう人もいるのだと知ることができるという点で一読の価値は大いにある
但し、著者のようになりたいと無闇に思うことは避けていただきたい
その理由は本書を読めば皆感じることだろう

とりあえず豪快な著者の人生に乾杯!

                 器の小さい人間の下で辟易としている一人の若者より
ホーキング、宇宙を語る―ビッグバンからブラックホールまで
ホーキング、宇宙を語る―ビッグバンからブラックホールまで
早川書房
price : ¥609
release : 1995/04

僕の仕事を決めた本

この本を高校生のころに読んで,宇宙や物理への興味がわいた.
宇宙のことが本当に分かりやすく書いてあった.
高校生でも理解できると思います.

大学では,物理を勉強して,大学院では宇宙物理を専攻した.
現在,宇宙観測を仕事にしている.
この本に感謝しよう.
知に働けば蔵が建つ
知に働けば蔵が建つ
文藝春秋
price : ¥1,600
release : 2005/11

どきっとするが

著者が点、点、点で強調しているセンテンスには現代を鋭利な洞察力できって、きっていく鋭さを覚えるが、しかし、何かミーハーなようで、商売のにおいと、うさんくささが全体から感じるのは否めない。
 本書に出てくる、過去の偉人を偉人として感じず、自らも読んでいないと、著者の思う壺に真っ逆さまにはまってしまいそうな気がします。ある程度の距離をとれる方でないと鵜呑みにするか、さもなければ読む価値はあまりないでしょう。
人の殺され方―さまざまな死とその結果
人の殺され方―さまざまな死とその結果
データハウス
price : ¥1,470
release : 2006/02

法医学に興味のある人にお勧め

雑学本の類としては今まで出版された本の中では1番詳しく書かれているかと思います。
法医学の授業のある学校に通っていて、専門書も何冊か読みましたが、この本はかなりレベルが高いと思います。
法医学を雑学として興味があって、でも専門書は難しくて・・と言う方にはお勧めです。ただし、リアルな写真があるので、本物は苦手、と言う方にはお勧めしません。
チェーン・スモーキング
チェーン・スモーキング
新潮社
price : ¥460
release : 1996/03

つながってつながって

連鎖、連鎖、また連鎖。
とめどなく続く日常会話のように、つながっているようでつながっていないような、そんな取り留めのなさ。
しかも、記憶もあいまいで、「こうじゃなかったけ」といった適当さがある。

文章は体系的であり、きっちりと文献に当たるべし、書物の基本がそうである分、この適当っぷりと人間くささはけっこう好ましい。

沢木氏は、「深夜特急」などで世界を渡り歩いているが、感覚としてはかなり都会的な人だと思う。
深夜タクシーの描写はなかなかのものだし、つながりがあるようなないような、この距離の感覚もなんとも都会らしい。

気分としては、東京のネオンを眺めながら、時間を気にせずぼんやり読みたい本。
現代思想の冒険
現代思想の冒険
筑摩書房
price : ¥777
release : 1992/06

現代思想、美味しいトコ取り。

守備範囲の広さ、明快な解説が素晴らしい。独特のチャートも、いいアクセントをなしている。ただ、ひとつ難を挙げるなら、最終章のバタイユに関する記述だろう。ご存知のとおり、竹田は、「欲望相関図式」を掲げ、「エロス的現象学」を提唱している(竹田青嗣『現象学入門』NHK出版、同『はじめての現象学』海鳴社など参照)。最終章では、こうした竹田自身の理論と、バタイユの理論が、渾然一体となっており、誤解を招きやすいのではないか。この点を除けば、再読、再々読にも値する、「座右の一冊」となりうる。橋爪大三郎『はじめての構造主義』、浅田彰『構造と力』との併読を薦める。
仁義なき戦い―美能幸三の手記より (決戦篇)
仁義なき戦い―美能幸三の手記より (決戦篇)
角川書店
price : ¥525
release : 1980/03

こんなあ、やっぱり読むべきじゃのぉ

映画好き、菅原文太好き、深作好きの皆様、一読の価値あり!です。映画で演じきられたキャラクターが活字でも活き活きしています。
元祖『仁義なき戦い』は時代や、俳優が変わってもリスペクトされ続けるでしょう。
鈴木敏文 商売の原点
鈴木敏文 商売の原点
講談社
price : ¥620
release : 2006/04/21

基本の大事さ 商売の原点

基礎体力や基本という根っこが大事で 根っこが基本となり 水や肥料が活きる
その基本も繰り返し 繰り返し 行なうことが大事である
変化に対応できるのも その基本の原理原則があるとわかりやすく説いている。


続ける  お客様を大切に  人の心  危機意識  信用  熱意  仕事の本質

なぜ セブンイレブンなのか 他のコンビニと違うのか。   それがわかる!!


ひとつだけ言葉を書き出すと

     一歩一歩地道な努力を積み重ねていけば、必ず結果はでる

その昔 前JAPAN監督のジーコ氏が選手時代に日本でプレーすることになり
どんな練習をするのか みんな興味津々 関心を持って見ていたが
走ったり パスをしたりなどの 基本練習の繰り返しだったというTVがあったが
まさに 突き詰めると 基本の大事さ 繰り返しが大事で
大きな大会などのパフォーマンスの結果は、そこに要因があり 商売も同じであるということ。

   
天才たちの誤算―ドキュメントLTCM破綻
天才たちの誤算―ドキュメントLTCM破綻
日本経済新聞社
price : ¥2,310
release : 2001/06

【商品詳細】

1998年9月23日、ニューヨーク連銀理事会室は緊迫した雰囲気に包まれていた。協議の席にはウォール街の大手銀行の全頭取とニューヨーク証券取引所議長、多くのヨーロッパ資本の銀行の幹部らが、ずらりと並んでいた。かつて巨額の利益を得て羨望を集めたが破綻した債券取引会社、ロングターム・キャピタル・マネージメント(LTCM)を救済する異例の善後策を話し合うために召集されたのだった。ロジャー・ローウェンスタインの新著『When Genius Failed』は、ニューヨーク連銀による先例のない対応と、LTCMの夢のような業績を上げた日々から劇的な破綻に至るまでを描いた、興味深い読み物だ。 ローウェンスタインは、金融経済ジャーナリストであり、『Buffet: The Making of an American Capitalist(邦訳:ビジネスは人なり 投資は価値なり ウォーレン・バフェット)』の著者でもある。本著ではLTCMの経営陣、参画した経済学者、そこに見られる人間関係をつぶさに観察し、また絶頂から転落に至る資金運用の流れを細かく調べ上げ、あたかも熟練した外科医がメスをふるうかのような正確さで書き進めている。同社の創業者ジョン・メリウェザーは謎の人物であり、20年近くをソロモン・ブラザーズのトレーダーとして過ごしたが、ここでトップレベルの金融経済学者を雇い入れてかの有名なアービトラージ・グループを作った。メリウェザーは、証券取引委員会に不正取引の疑惑をかけられてソロモン・ブラザーズを去ったが、ほどなく次の事業を立ち上げた。ソロモン・ブラザーズ時代に雇い入れた人材を軒並み引き抜き、とうとう前・連邦準備制度理事会副議長デビッド・マリンズまで経営陣に迎え入れ、同業者の頂点に立つ同社を創業したのである。 1994年、LTCMはお披露目を経て開業した。博士号を持つパートナー(最高幹部)らの社交能力のなさと研究業績に無関心な投資家に対する慇懃無礼な態度にもかかわらず、12億5千万ドルもの資金を調達した。ヘッジファンドLTCMの手法は、何千もの銘柄の取引により小額の利益を稼ぐというもので、「たとえて言うなら人には見えない小銭を掃除機で吸い取っているようなものだ」と、同社のパートナーであったノーベル経済学賞受賞者、マイロン・ショールズ教授は表現した。当初2年間で、LTCMは16億ドルの利益を上げ、パートナーらに高額な報酬を支払った後でも、その40%以上が純益として残った。1996年春までに資産額は1400億ドルに達していた。しかし破綻はすぐにやってきた。1998年になると業績は毎月悪化の一途をたどり、ついに8月、壊滅的に破綻してパートナーらが混乱を極めた対応を見せるに至る。こうした一連の状況について著者ローウェンスタインは克明に記録しており、その記述には思わずひき込まれる。 アービトラージは非常に込み入ったものであるから、著者は、本文中に頻出する投資業界の特殊用語についてはもっと掘り下げて説明してもよかったかもしれない。とはいえLTCMのストーリーの魅力は、眼の回るようなテンポの速さにある(この短命なヘッジファンドが出した眼の回るような巨額の利益と損失も、もちろん大きな魅力だが)。ローウェンスタインの、滑らかでカジュアルな、たたみかけるような語り口は、内容の展開にぴったり合っている。批判の声が相次ぐ中で連邦準備制度が破綻したLTCMの救済に乗り出した背景には何があったのか、興味のある読者にとっては、非常におもしろく読める1冊だ。

正規分布曲線のの両端が細くなだらかだとは限らない[原書review]

パートナーに2人のノーベル経済学賞受賞者を含む最高の頭脳集団で構成されたヘッジファンドLTCMの劇的な盛衰のドラマを描いた秀逸な作品。アジアの通貨危機、ロシアの債務不履行に翻弄されるパニック状態の市場環境下で、過去のパターンのから未来を予測する数学モデルへの過信とEfficient Market HypothesisやRandom Walkへの盲信(仮説と事実を履き違える)に基づくポジショニングが、ことごとく裏目に出る様子、思惑の異なる主要銀行各行によるLCTM救済への道程の描写は、差し迫った緊迫感が伝わってくる。
また、市場は必ずしもrandom walkではない(≒正規分布のグラフの両端が細くなだらかな曲線になっているとは限らない[curve with fat tails])ということを、コイン投げ(1回1回が互いに独立した感情に左右されない行為)とマーケットでの価格形成(記憶や感情を含む)の比較や、riskとuncertaintyを峻別して記述しているChapter 4 “Dear Investors” は統計やファイナンスの基礎的な知識のある読者には興味深いのではないだろうか。
卒業式まで死にません―女子高生南条あやの日記
卒業式まで死にません―女子高生南条あやの日記
新潮社
price : ¥500
release : 2004/02

初めて読みました(^o^)/

評価が高いので期待して読みましたが…。やはりこの手の本って1人よがりにしか見えないんですよ、保健室にも行きましたが何故評価が高いのかさっぱり理解できず。
内容は評価より低いかなと。

閔妃(ミンビ)暗殺―朝鮮王朝末期の国母
閔妃(ミンビ)暗殺―朝鮮王朝末期の国母
新潮社
price : ¥660
release : 1993/07

隣国の歴史を知らぬ者は自国の歴史も知らぬ。

 小生は、学習旅行で1998年にソウルの景福宮を訪れ、ガイドにここが閔妃暗殺現場だと説明を受けたとき、背中に一筋の冷たい汗が滴り落ちた。それ以来、本書は気になる一冊であったが、今回読む機会を得た。筆者が70歳を越えて上梓した作品といわれているが、その筆力に圧倒されて一気に読んだ。

 閔妃暗殺事件とは、1895年10月に日本の国家を代表する朝鮮駐在公使の三浦梧楼が首謀者となり、日本の軍隊や警察、日本の民間人たちを朝鮮の王宮に乱入させ、こともあろうに公然とその国の王妃を殺害したという、およそ近代世界外交史上に類例を見ない暴虐を働いた事件である。しかし、日本政府は、国際的犯罪者たちの罪を問わなかったことで、いまだに韓国の人々の胸に傷跡を残しているが、日本の国民の大半は、この事件の知識を持ち合わせているとは言い難い。この事件後の朝鮮の人々の受難の歴史を知る人も多くわない。

 感情移入を極力排除して、膨大な資料・参考文献と緻密な取材活動に基づいて見事にまとめ上げた筆者の努力と力量には、ただただ感服のほかにない。韓国・朝鮮の固有名詞や人名、地名のカタカナ表記は、実に正確である。筆者は朝鮮語ができないというのは、謙遜しているとしか思えない。

 小生の尊敬する大江志乃夫先生が歴史学者の立場から解説を書いてくださっていて、本書の内容にさらに彩を添えている。

 日本政府はもとより、国民一人一人が謙虚に過去に目を向けない限り、日韓の歴史認識のズレは、修復不可能であろう。その証拠に近年の韓流ブームでも昔ほどでないにしても、相変わらず韓国・朝鮮人に対する偏見と差別意識は日本社会の底流に漂っている。

 閔妃暗殺事件とは何であったのか、解説とあわせて読めば、当時の朝鮮や清国、ロシア、欧米列強と関連づけて日本近代史を学ぶのには価値ある一冊だ。一読をおすすめしたい。もちろん、単に小説と読んでも構わない。


日本「地下経済」白書(ノーカット版)―闇に蠢く23兆円の実態
日本「地下経済」白書(ノーカット版)―闇に蠢く23兆円の実態
祥伝社
price : ¥600
release : 2005/10

読後感は重い

領収書のない世界の経済規模をそれぞれの業種に従って、年間の売上規模を推測し、その推移と傾向を分析している。一業種につき、グラフを含めて4ページくらいなのでこま切れに読むことができる。
表紙にはそれらのトータルが23兆円のなる旨が記載されているが、読んでいくうちに情けなくなってしまった。60年前にルース・ベネディクトは日本は「恥の文化」と呼んだが、それはもう過去の話なのかもしれない。
日本経済のこと、倫理観のこと、我が身に降りかかってきたときのことなどいろいろと思うところはあるのだけれど、興味本位で読み始めた割に、読後感はとても重い。
Crea due traveller―特集楽園タイへの招待状
Crea due traveller―特集楽園タイへの招待状
文芸春秋
price : ¥880
release : 2004/09

リゾートとシティホテル、結局、どっちつかずに。

アマンリゾートなどの憧れの高級ホテルや
隠れ家ホテルなどを紹介してきたこのシリーズ。

今回はタイ特集ということで
バンコク、サムイ、そして今話題のクラビ、ランタ島
果てはカオラック、ホアヒン、チェンマイまでを紹介してます。

バンコク特集は隠れ家ホテル特集やレストラン紹介がいい感じです。
かなり詳しいガイドなので、これは役立つんじゃないでしょうか。
本当にCREAのバンコク版って感じ。よくやった!

その他のリゾート地紹介部分は・・・・・
どちらかというと場所を絞ってリゾート特集でスパやホテルの中まで
つっこんで紹介してもらわないと、これじゃ
地球の歩き方のホテル紹介最新版と変わらないような・・・・
「欲張って失敗しちゃったね。」という感じです。

リゾートの写真や読んで旅行気分を楽しみたい人は
同シリーズ「アイランドリゾートの休日」をどうぞ。

2001年哲学の旅―コンプリート・ガイドブック
2001年哲学の旅―コンプリート・ガイドブック
新潮社
price : ¥2,310
release : 2001/03

【商品詳細】

見かけは軽いノリの本である。装丁も旅行ガイドブックそのもの。帯には「哲学は誰にでも出来ます!」、「己の“知”に目覚める一冊」とあり、その傍らで著者の最高の笑顔がポーズを取る。哲学と聞けばやや構えてしまう御仁もその世界に引き込む工夫が施されている。 実際にページを開くと、カラフルな写真や絵も豊富に、哲学の聖地巡礼紀行が始まる。ニーチェのピラミッド、ヴィトゲンシュタインで村興し…、そして後半のギリシャ・トルコの巡礼へとつながっていく。また、全編に70カット以上ものスタイリッシュな著者のポートレートがちりばめられている。 しかし、見た目のきらびやかさに惑わされてはいけない。間に挟まれた現地レポートや哲学者、科学者らとのインタビューは真摯かつ辛辣である。とりわけガダマー教授とのインタビューは重い。著者はこのハイデガー直系の碩学(せきがく)を相手に一歩も引き下がることなく「存在論」を交わす。ここに「ただ者ではないぞ」という宣言がなされるのである。議論の中身は禅問答のようで必ずしもわかりやすくはないが、引っかかるものはある。そしてついには碩学に「存在とは何か」を吐かせるのである。 つづいて、第一線の物理学者、医科学者を相手に、その研究の最前線から、存在と無、そして死の認識と哲学的意義を俯瞰(ふかん)する。バリバリの哲学者(藤沢令夫、永井均)との対談も盛りこんである。それらの間に、哲学史簡易年表、大哲学者の名言集、人名録、そして「この哲学者のどこが凄いか」という哲学者の系譜がコンパクトにまとめられている。 最終項は、「様々な対話」と称して、「汝自身を知れ」、「なぜ人を殺すのは悪いのか?」、「哲学99の謎」、「Dr.池田のお悩み相談室」、「池田晶子思う、故に池田晶子なり!」と続く。全体的に軟らかい見かけであるが、中身は硬派である。しかも、冒頭にある「誰にでも哲学できます!」の言を裏切らない工夫も見事だ。哲学の歴史と「今」が絶妙に説かれ、まるごと哲学入門かつ池田晶子入門にもなっており、侮れない。(澤田哲生)

哲学の巫女による紀行文が秀逸

 惜しくも逝去した著者の生身の人間を知ろうとする時、この本は多くのものを教えてくれる。まず、写真が豊富で、晶子女史のさまざまな表情を見ることができる。哲学するとは気配を感じることでもあるという著者であってみれば、写真に映るその眼光も馬鹿にならない。

 編集部の文章と晶子女子の文章が混在している感じなのが難点。いろいろな性質の哲学情報を雑多に編集している。だが、カラーページの哲学の聖地をめぐっての晶子女史の文章は哲学的紀行文として秀逸である。哲学の巫女シビュラと化した女史はニーチェやヘーゲルたちの魂と哲学的対話をしているのだ。ここだけでも読む価値は十分にある。
謀殺 下山事件
謀殺 下山事件
新風舎
price : ¥830
release : 2004/03

僕も他殺とは思うんですが

自殺論者をねじ伏せるにはパンチ不足といったところか。
著者が押す、某国の謀略とは思えないな。

だったらオマエが書け!って?!
すんません!

敗北を抱きしめて 上 増補版―第二次大戦後の日本人
敗北を抱きしめて 上 増補版―第二次大戦後の日本人
岩波書店
price : ¥2,730
release : 2004/02

善悪はっきり、西部劇の如し

上巻は山田風太郎や安岡章太郎の本などで既に知っていたことが多く、あまりインパクトがなかった。戦中派の人々には尚更そうであろう。ただ著者の意図としては、原題からも分かるように、パンパン:米軍人=マッカーサー:昭和天皇という倒錯図式を嗤いたかったわけで、日本版でもこの部分は構成上外せなかったのかもしれない。下巻のフェラーズ准将なる人物が登場してから、俄然興味深くなる。
歌舞伎町案内人
歌舞伎町案内人
角川書店
price : ¥580
release : 2004/03/25

怖いもの見たさで読みました

歌舞伎町に実際に足を運んだことはありませんが、この本を読んでその華やかさと影の部分の両方をのぞくことができました。

何でも10年以上続けることは大変ですが、いろいろな人からの脅しや襲撃などに屈せず、命がけで歌舞伎町案内人として路上に立ち続ける李小牧氏の実話だけに、1つ1つのエピソードに迫力があります。

暴力的なシーンでは想像したくない部分もいくつかありましたが、
全般的にはハラハラしながらもつい先が気になって読んでしまう、面白い本でした。
御巣鷹の謎を追う -日航123便事故20年- <DVD>
御巣鷹の謎を追う -日航123便事故20年-
宝島社
price : ¥1,886
release : 2005/06/23

アンバランス

資料としてDVDを付けたのは評価できるが、出来が悪い。
現場の記者としての目線でいいことを書いているのだが、文章力不足。
当時の日航、自衛隊を突っ込むが、著者自身の偏見。
資料をよく調べ上げているが、真実がわからない。
結局、資料集としての価値はあるが、ただの資料の寄せ集め。
淳

新潮社
price : ¥460
release : 2002/05

ご遺族の思い、そして今後の課題。

この事件当時、私は仕事に遊びに多忙な22歳の若者でした。
当時色々な報道もありましたが、正直、「こんな凶悪犯罪があるんだ」程度にしか感じておらず、新聞もニュースも全く見ておりませんでした。
今となってはお恥ずかしい限りです。

現在、一人息子が小学生になり、少年犯罪のサイトなどに関心を持ち始め、
そのとき辿り着いたのが、この「淳」という一冊の本でした。

最初から最後まで一気に読みました。途中、読みながら体が震える思いでした・・・
「犯人が成人以上であってほしい」と願ったお父様のお気持ちが、今の私なら理解できます。
結果として、犯人は若干14歳の少年であったが故、犯罪史上稀に見る事件だと衝撃を世間に与えながらも、処罰、ならぬ、「更正」で、彼は既に世間に出ております。
ご遺族の方にとっては、少年法というのは、なんと残酷な法律なのでしょう・・・
被害に遭われた宝物である息子さんは二度と帰らないのに、加害者は数年でこうしてまた世間に戻って来られるのです。
改めて凄い憤りを感じました。

この本で触れている、「マスコミの過大報道」というのも、本当に被害者にとっては大変な苦痛です。
こんな酷い形で最愛の子供を失ったのに、追い討ちをかけるような誤報道、そして取材攻撃・・・これは本当に、今後マスコミの方にも真摯に受け止めていただきたいと思いました。

「少年A」は、更正施設にて過ごしただけに過ぎません。施設にいたことは償いではない、これからが本当の償いです。もちろん親もです。
被害者は帰ってこないという現実を一生をかけて償って欲しい。
そして、少年法、マスコミの報道姿勢・・・まだまだこのような犯罪に残された課題は、果てしなく無数にあると感じました。

霊訓―人間進化の大道
霊訓―人間進化の大道
潮文社
price : ¥1,365
release : 1995/04

ほんまもんでいきなはれ
ほんまもんでいきなはれ
文藝春秋
price : ¥1,575
release : 2004/03/05

実在するスライバーのお話

精進料理で有名な月心寺の村瀬明道尼の自伝。小学3年生9歳で京都のお寺へ養女に出、そこから始まる波乱の人生が綴られています。明道尼は養女に出た先で養母から数々の仕打ちを受け、それを乗りこえて来た「スライバー(サバイバーを越えた人)」です。養母(尼さん)は『毒親』でした。その葛藤と平行して、道ならぬ恋に落ちたりの波乱の人生があります。どれもこれも前向きに生きてきたからこそ今がある。そんなお話でした。

テレビで拝見した時は、養母の話など出て来ませんでしたので、よほどの人なんだろうと思っていました。でもこれを読んであっさり納得が行きました。スライバーだからこそ、人を包み込む大きな大きな包容力を感じたんだと頷けました。機能不全家族で身内の仕打ちに悩み苦しんで見える方には、実在するスライバーの話しとしてお薦めします。

ピアニストという蛮族がいる
ピアニストという蛮族がいる
文藝春秋
price : ¥540
release : 1995/03

面白すぎ

こういうすごい人がいるんですねぇ。中村紘子さん素敵すぎます。

日々努力を続けるピアニストたちの、面白おかしくどこかずれてしまってる側面と素顔を、
見事な文章でつづって楽しませてくれます。
惚れました。「ゆめピアニストなぞ嫁にするものではない」などとおっしゃってますが、
婿にもらってほしいくらいです。
思いが実現する 船井幸雄の60の言葉
思いが実現する 船井幸雄の60の言葉
マガジンハウス
price : ¥1,400
release : 2006/06/15

お勧めします!

思わず涙が出た文章がいくつもありました(感動し、また自らを律してくれた著書です。)

本の帯には『船井幸雄の珠玉の智恵』 とありましたが、まさしくそのとうりの内容です。とりわけ本書は船井幸雄氏が10年に一人のコンサルタントと語った側近中の側近、佐藤芳直氏の著書であり、著者自身が船井総研を退社し独立したタイミングで出版されたことからも著者の気持ちの込められた渾身の一冊であると同時に佐藤氏のコンサルティング哲学の詰まった著書であると思います。

著者の入社時からの目線から繰り出される船井氏とのエピソードには戸惑いや迷い、あせりや緊張がありとても近く感じられたし、その分私には伝わりやすかった。皆さんにも是非お勧めしたい一冊です。

幻想の未来―唯幻論序説
幻想の未来―唯幻論序説
講談社
price : ¥1,008
release : 2002/10

人間存在の謎を解き明かした快著

岸田秀はたくさんの本を書いているが、その中でもっとも優れていて、充実している。何度読んでも、どこから読んでも面白く、新しい発見がある。しかし岸田理論が多くの人に理解されるにはまだ時間がかかるかも知れない。岸田の別の本「日本がアメリカを赦す日」は英訳されたようだが、この本こそ英訳して、世界中の人々に読んでもらいたいと思う。
ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学
ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学
中央公論社
price : ¥1,250
release : 1995/06

例えれば石のサンドイッチ

現象学といえばフッサール。その昔、現象学に関する参考書を読んで興味を持ち、自分なりに読んでみようとチャレンジしたが、読むのに猛烈に時間がかかった。あなたがごく普通の方ならやさしく解説している本を読んでから読むことをお薦めする。いきなり読むと難解のあまり眠気を催すので、不眠症の方は解説書を読まずに読むと良いだろう。哲学の世界では重要な書かもしれないが、こういう書をすらすら読める人がいたらちょっと驚きである。哲学を究めたい人向けという感じがする。
ナツコ―沖縄密貿易の女王
ナツコ―沖縄密貿易の女王
文藝春秋
price : ¥2,250
release : 2005/04

胸打つ「沖縄秘史」―事実は小説よりも…の鉄則


戦後まもなくの「あの時代」、沖縄は今に較べて何倍も
元気だった…著者のこの思いが随所に散りばめられる、
ノンフィクションの傑作。

どう元気だったのかといえば、台湾や「日本」との間で
繰り広げられる密貿易で栄えた、ということ。そして、
誰もが手を染めていた(犯罪じゃなくて、生きる糧
だった!)密貿易のなか、数年間という刹那、異彩を
放った女頭領…それがナツコだった。

「日本」にも、アメリカにも捨てられた沖縄人。捨てられ
た者たちには、その者たちなりの気概と発奮があった。
麻薬には手を染めないことを信条としたナツコは、その時代
に駆け上がった。スリリング、あまりにスリル万点である。
おそらく、本作は、何年後かには映画化されるだろう。

ナツコの一生を再現する作業に、長きの年月を費やした著者
に拍手。奥野さんは、一作ごとじっくりと取材して詰める人。
こういった著者を、出版界には是非大事にしてほしいと思う。
部数はいかなくとも、確実に10年後も読みつがれるノンフィク
ション。

読後には、現在失業率ワーストの沖縄よ、いっちょやったれ!
との思いを強くする。これも、「本土」からの蔑んだまなざしかも
知れないとは思いつつ…。

(なお、個人的に、「日本」と米国に見捨てられた当初の沖縄で、
台湾と合同することが議論されていたことに眼をみはった!!)

南イタリアへ!―地中海都市と文化の旅
南イタリアへ!―地中海都市と文化の旅
講談社
price : ¥945
release : 1999/04

南イタリアを建築門家の視点で紹介した本

一口に南イタリアと言っても、その町々で、特異な町の構造、居住空間が存在する。イタリアの都市空間、建造物を長年にわたり、実施調査した著者が特に興味深い都市を列挙し、専門分野である建築学の観点から解説した南イタリアの案内書である。一般の旅行ガイドブックよりも一歩も二歩も奥に深く入った南イタリアの解説書で、この夏南イタリア及びシシリア島旅行予定の私には大変参考になる一冊であった。
シリコンバレー・アドベンチャー―ペン・コンピュータに賭けたぼくたちの会社創造ゲーム
シリコンバレー・アドベンチャー―ペン・コンピュータに賭けたぼくたちの会社創造ゲーム
日経BP出版センター
price : ¥1,835
release : 1995/10

展開がドラマチック☆

まず最初のつかみ方が良い。
結局は失敗に終わったということを読み手にわからせるというつかみ。

しかしながら、アップル社からの引き抜きのやり取りや、アイデアをどう活かし、
資金を調達するするかなども臨場感あふれていた。

舞台が舞台なだけに、かなりアメリカ的な内容だけれども、
起業を志すような人は、このくらいのスピードやパワーや発想が必要なんだと感じた。

非常に面白い本だった。
灼眼のシャナノ全テ
灼眼のシャナノ全テ
メディアワークス
price : ¥840
release : 2005/12

読みやすい

内容的にはキャラクターファイル、ストーリーガイド、データガイド、マップガイド、インタビューとかなり充実しています。確かに小説をじっくりと読めば不要に思えるかもしれないですが、小説の内容がコンパクトにまとめられ、非常に読みやすく、理解しやすいことも確かです。絵も多く使っているのでこれ一冊でもなかなか楽しめるものだと思います。
自殺死体の叫び
自殺死体の叫び
角川書店
price : ¥500
release : 2003/08

きちんと考えられる本。

私は著者の本をはじめて読むので、その感想を書きたいと思います。
タイトルどおり、自殺死体は何かを語ってくる、ということが伝わってきます。そして著者ならではの経験などからくる死体のありかたも勉強になりました。
私はこの本を読んで、自殺防止には全くならないと思います。死ぬ人は、例えば処理してくれる人のことなど考えることはないからです。
著者の言いたいことはわかりますが、自殺する人にその後や色々な迷惑をかけることというのは、頭の中の片隅にもないと思っています。

ただ、この本で、自殺としての家族背景やいじめの根の深さについて指摘されているように、根本的に世の中を変えていかなければということは考えさせられました。

著者の似たようなタイトルのものがあるので、私はこれ以外を購入するかはわかりません。この一冊ですべて語っているような感じもしますので。
トットちゃんとトットちゃんたち
トットちゃんとトットちゃんたち
講談社
price : ¥756
release : 2001/06

切ないけどこれが現実なんですね

戦争は悲惨なものだ 漠然とそう思っていたけど
ここまでとは・・・この本を読んで思い知らされました。
自分は無知だったな、 知らないって恥ずかしいことだなと
思いました。
世界のあちこちで、子供たちが苦しんでいる。
地雷や爆弾も 子供たちをねらって
かわいいぬいぐるみや おもちゃの形をしたものが
あると 知ったとき、なんて 卑劣なんだろう
と、憤りました。

世界の現実を知るために
是非、子供たちに読んでほしいと思いました。


武士の娘
武士の娘
筑摩書房
price : ¥998
release : 1994/01

今の日本人

まずは表題にひかれて読みました。・・・の娘。当時であれば当然の自己認識であったと思われます。欧米社会の個人認識の社会に対しては先ずは個人のパーソナリテイーよりは・・の帰属意識が先ずは先に出るのでしょう。今の日本であれば反対に非常に懐かしく、安心感のある自己認識です。個人主体の欧米社会で武士の娘としての自己認識から感じたこと、考えた事などは
決して当時の日本の女性が従属的なだけの存在で無かったことが想像出来ます。
・・・の者である自己認識を持つことはいまの私達に従順と従属だけをもたらすのではなく
誇りと規律と調和をもたらすのかもしれません。
死んでたまるか!―波瀾万丈の人生と全闘病記 難病「掌蹠膿疱症性骨関節炎」完治への闘い…
死んでたまるか!―波瀾万丈の人生と全闘病記 難病「掌蹠膿疱症性骨関節炎」完治への闘い…
主婦と生活社
price : ¥1,470
release : 2005/04

掌踵膿胞症が完治することを知って、うれしいです!

奈美さんのおかげで、掌踵膿胞症は不治の病気じゃない、治る病気なんだと知ることができました。私も関節が痛くて整形外科にかかっていましたが、関節が痛いのは、掌踵膿胞症の症状のひとつなんだと知ることができました。人知れずこの病気の不安と闘ってきた人には朗報でした。

奈美さんのかかった前橋先生は免疫内科の先生ですが、2年前皮膚科学会にも招かれ発表し大変な反響を呼んだそうです。
残念ながら前橋先生の病院は、予約でいっぱいで300人待ちで受診できませんが、ビオチンのこと、病気の様子を知ってよかったです。
アメリカの医学情報にも、掌踵膿胞症は、40〜50パーセントの人はビオチンを服用することで治ったという結果が出たというのをみつけ、ビオチンを飲んでみたいと思いました。何しろ下痢してばかりいましたから、腸に問題があると思いましたので。

かかりつけの病院の先生にビオチンを試してみたいとお願いしましたが、取り合ってもらえませんでした。それで自分でビオチンをネットで買って、前橋先生の学会発表の資料を基に薬の量を決めて飲んでいます。2日目に身体が軽くなり、これはいけるかもと思いました。数日後皮膚にも変化が出てきました。

とても好調です。私の場合はビオチン不足だったようです。ステロイド薬もつける必要がなくなりました。この病気とさよならできるのが嬉しいです。

海峡を渡るバイオリン
海峡を渡るバイオリン
河出書房新社
price : ¥1,890
release : 2002/09

職人のバイブル

韓国人に生まれ、戦後日本に渡り独学で世界のバイオリン職人の第一人者になった陳 昌鉉の半生。

『手作りの丸太小屋に住むようになった私は、人夫の仕事をこなしつつ、空いた時間にはなるべくバイオリンの製作に打ち込むという生活を2年半ほど続けた』
『挙句の果てに氏の見ていない隙を見はからって(バイオリンの)ニスを舐めたりもした』
『それからアマゾンの上流にあるジャングルに分け入って、…ひたすら黄色と赤色の植物染料を探しまわった』

職人としての執念、そして溢れかえる好奇心。常に向上、変化を目指す姿勢にただただ感服。
戦話・大空のサムライ―可能性に挑戦し征服する極意
戦話・大空のサムライ―可能性に挑戦し征服する極意
光人社
price : ¥800
release : 2003/04

勝負師が勝負するときの心構えがわかった

勝負するときは、勝負に勝つこと。勝負に勝ち続けることは、負けないこと。相手が必ず負ける方法で戦うこと

10の力をどこに注ぐのか?
6まで準備で4は時の運か?
9まで準備で時の運を1にまで下げるのか?

周到な準備と精神力
このどちらも必要だと感じた。

航空機は1人で戦う一人戦術

著者の部隊は誰も死傷者を出さなかったそうである。

如何にリーダーが大切か、その心意気もわかる本でした。

自分自身の行動を見て、何が必要なのかを再認識できる機会をもらいました。

ルービン回顧録
ルービン回顧録
日本経済新聞社
price : ¥3,360
release : 2005/07/26

ウォール街とDCの行き来

U2のボノにもルービンは会ってるのね、生粋の東海岸の人でHLSに行ったわけじゃなかったのね。典型的な「パワーエリート」と目されるルービンだが、本書ではその謙虚かつ冷めた思考過程に触れることができる。世界経済の13daysとも考えられる南米及びアジア経済危機への対処の経緯も詳述されエキサイティングな読み物である。
リボルビングドアの意義を考える人、金融商品開発側にいる人や志ある行政官には必読かと。
中国、なんですかそれは?
中国、なんですかそれは?
旅行人
price : ¥1,470
release : 2005/11

裏切らない中国

1985年に不愉快になった漢民族に入れ込んで中国通いを始めた小田さん
その長い年月で蓄積された中国の思い出がこの本の魅力
不愉快を裏切らない中国は、電球が切れるとき破裂するとか、
ライターが卓上で破裂するとか、自販機のディスプレイを破壊して奪うとか・・
中国が近代化してきてノーマル(?)になりつつあっても、小田さんの嗅覚は見逃さない
近代化で失われつつある中国の文化
確かに不愉快にはなっても、それが中国だったんだよな。って、考えてしまった。
中国の品物の悪さや、店員の愛想の無さが無くなっていくのは、ロシアの変化にも言えて、その文化にハマッタ人には淋しいものです。
そんな感傷にも浸れる愉快な本だったので★4にしました。
高野優の子連れ地球上陸大作戦―ハワイ編
高野優の子連れ地球上陸大作戦―ハワイ編
幻冬舎コミックス
price : ¥1,050
release : 2005/08

子育て中なので・・・

子連れでハワイに行こうかと思い 色々物色していたところ いきあたりましたが
高野さんの本はいっぱいでているそうなので また 他にも買おうかなーと思いました。
思わず じーんときたりしましたし 子供の気持ちなど よくかけてあったりして
おもしろかったです。
毛沢東の私生活〈上〉
毛沢東の私生活〈上〉
文藝春秋
price : ¥820
release : 1996/12

もうひとつの「現代中国史」の資料としてこんなに面白い本はない

文革が始まったころ学生だった私は、出版時、タイトルを見ただけですぐ買った。上・下巻まとめたレビューとする。毛沢東とはどんな人物だったのか。文革とはなんだったのか。中国という国はどういう国なのか。社会主義を「正義」とした幻想がまだまだ支配的だったこともあり、当時は理解できなかった。この本ですべてが解明されるわけではないが、著者は20年以上心ならずも毛沢東の主治医をつとめ、この「偉人」を間近に見たその秘話は当時刺激的で、面白く、納得できるもので一気に読んだ。偉人の私生活における実像は好色、不潔で、公的にはやはり権力の亡者だった。文革は自分の失政により失った権力回復の手段であり、4人組はその傀儡でしかない。多くの秘話はそれを裏付ける。毛沢東は建国までは優れた革命家であり、指導者だった。しかし、革命後は、共産党の主席というより、毛王朝の皇帝として理解したほうがよい。この本に描かれているさまざまなエピソードもそう考えれば理解しやすい。毛沢東は結局、科学や経済を理解できなかった人だ。文革で中国は間違いなく、中国の歴史をまちがいなく20年停滞させた。毛沢東批判は、中国では依然タブーに近いが、この本は単に過去における中国の裏面史というだけなく、改革解放後の中国を理解するためにも有効な本だろう。ある学習会で聴いた中国史が専門の先生から聞いた話が忘れられない。「中国という国は歴史的に存在したことはない。あるのは地理的概念だけ。三国志の時代となんら変わっていない」。たしかに、経済躍進後の中国の言動にはやはり普遍的な「中華思想」を感じる。
無限論の教室
無限論の教室
講談社
price : ¥756
release : 1998/09

ヨーカンの切り口をいくら集めてもヨーカンにはならない

ウィトゲンシュタインの『論理哲学論考』の訳者解説で知って以来、
野矢氏の著作のファンで、ときどき思い出したように読んでいる。

本書のテーマは「無限論」。
高校の数学で無限級数を習ったくらいで、
「無限」がこんなに奥が深いものだとは、この本を読むまで知らなかった。

ゼノンのアキレスと亀のパラドックスはよく知られているが、
無限級数が発見されて、ゼノンのパラドックスは解けた、と聞いていた。
しかし、野矢氏は冒頭からこれをひっくり返す。

 アキレスは亀に1/2,1/2+1/4,1/2+1/4+1/8,と少しずつ追いついていく。
 しかし、アキレスが亀に追いついたその瞬間、最後に足した数はなんだったのだろう?
 無限に足せば1になる、ということと、
 無限の作業が終わる、ということは全く別である。
 無限級数はけっしてゼノンのパラドックスを説明しない。

なかなか刺激的である。
ボクとタカムラさんとタジマ先生の「架空の講義」という形式をとっているので、
説明が一方的にならず、行きつ戻りつしながら進む。
『哲学の謎』でも同様の対話形式がとられたが、
この方法が難解な話の理解を助けるのに役立っている、と思う。

筆者は無限論についてはまったく初めて読んだので、
この本に書いてあること自体の善し悪しはわからないし、
これで無限論が理解できたとも全く思わない。
しかし知的な好奇心を存分に刺激してくれる、という意味では、
大変に面白い本であった。
☆5のうえに10があるなら、☆10をつけたい。
現代批評理論のすべて
現代批評理論のすべて
新書館
price : ¥1,995
release : 2006/03

人生の座標軸―「起業家」の成功方程式
人生の座標軸―「起業家」の成功方程式
講談社
price : ¥1,680
release : 2004/12/14

比類なき成功の見本

ビジネス系の質の高いメルマガで、グロービスの
堀社長が04年12月に特集されて、興味を持ちました。
以前は民間のビジネススクールとしか認識がなかった
のですが、商社出身、ハーバードに留学、退職後起業と
身近なプロフィールに触発され、本を手にしました。

成功した起業家で、結婚している人が稀少である中
40代前半で子供が4人もいる著者。成功と家庭との
両立が可能であるという、貴重な見本だと感じました。
普通の人にここまで出来るのか、疑問ですが。
(堀社長は普通ではありませんけれど)

心に響いたのは、「長い人生のトータルとして
バランスが取れていることが、一番いいのでは」
という点です。今は仕事にのめり込んでも、後で
リカバー出来ればと言うのは、バランスの悪さで
自己処罰に陥りそうな自分に、救いになる発想でした。

結婚10周年のエピソードなど、人間臭い読み物の
部分も非常に面白い。この根っこからビッグビジネス
が幹に育つ経過。押し寄せる頼まれ事から、
ダイナミックな流れに乗るまで。 まさに複数の
座標軸から見える、1個の人間の多用な側面が
描かれています。人生の折節に読み返したい1冊です。

タフ&クール―Tokyo midnightレストランを創った男
タフ&クール―Tokyo midnightレストランを創った男
日経BP社
price : ¥1,680
release : 2000/12

【商品詳細】

著者は「ラ・ボエム」「ゼスト」「モンスーンカフェ」「タブローズ」など、東京の夜を彩る有名レストランの経営者。23歳で起業。76年オープンの六本木「ゼスト」を皮切りに、次々と新しいスタイルの店舗をデビューさせ、現在は1200名以上のスタッフを使う2部上場企業「グローバルダイニング」の社長である。四半世紀にわたって華々しい活躍を続ける理由はどこにあるのか。その秘密を多角的に掘り下げたのが本書である。 全体のボリュームの約6割を占める第1部「長谷川耕造物語」は、波乱万丈の自伝として実におもしろい。早稲田を中退し、北欧を放浪中にフィンランド人と婚約。駆け落ちのように帰国して高田馬場の喫茶店「北欧館」を軌道に乗せるが、離婚や妹の自殺といった不幸に見舞われる。その後、何とか六本木のパブ「ゼスト」とイタリアンカジュアル「ラ・ボエム」を成功させ、アンティークショップとフレンチレストランの失敗、従業員との軋轢などを乗り越えると、会社は急成長してゆく。たとえば「(社員に)常に新しい挑戦の機会を与えていかなければ、必ず仕事への情熱が失せてしまう」など、端々にしたためられた反省や考察は、経営者にとって意義深いものが多い。 自伝を補足する形で「長谷川耕造の経営哲学」、高校の同級生だった仏文学者の鹿島茂によるインタビュー「長谷川耕造に聞く」、そして鹿島の「解説」が続く。「昇給、昇格、そして店舗の異動も自己申告制」「数値化された結果による完全実力主義」をはじめ、鹿島が「革命的な労働観の持ち主」という著者の経営システムがいかに時代を先取りしているかに驚かされる。 自伝と経営論の2本立てになっているのも本書のいいところだ。成功した経営者による本は、とかく格言集のようになりがちだが、自伝という物語があるおかげで、個々の制度が生まれた背景などの状況証拠も手に入る。やりたいことをやってお金も儲ける。そんな夢を描く経営者なら、手に取って損はない。(齋藤聡海)

勇気をもらえる本です

グローバルダイニング社長 長谷川耕造氏の半生、経営の考え方を書いた本です。
社長の視点から書かれた本ですが、他の本と違い、著者の間違いが隠さず書かれています。
また、考え方も異色です。
勇気がもらえる良い本だと思います。
すべては脳からはじまる
すべては脳からはじまる
中央公論新社
price : ¥735
release : 2006/12

異才と凡人感覚の両方を

ぼんやりとした思いや、まとまらない考えの輪郭をはっきりとさせてくれる茂木さんの言葉。なるほどノーベル賞に一番近い日本人と言われる人だわ!と仰ぎ見たくなるフレーズもあれば、割と普通の人なんだなぁと親近感を覚える場面も。平易な文章でわかりやすく書かれているので深く考えずにさらりと読めるのもいい点だと思う。

宮崎で生まれた改革の波は、そのまんま~東へ!
宮崎で生まれた改革の波は、そのまんま~東へ!
ベストセラーズ
price : ¥1,000
release : 2007/04

等身大の東国原知事に会える1冊

この本では、東国原知事の生い立ち・芸能界入り・挫折・大学入学・政界進出などについて知事自身のことばで語られており、とても興味深かったです。
芸人時代は軽い人というイメージで見ていましたが、本当はまじめで頭が良くて熱い人だということがわかりました。これからも、どんどん宮崎を盛り上げていただきたいと思います。
フルメタル・パニック!ENCYCLOPEDIA
フルメタル・パニック!ENCYCLOPEDIA
富士見書房
price : ¥840
release : 2000/06

フルメタのことがよくわかります

キャラクター相関図、55名に渡る人物ファイル、ASなどの詳しいデータ、ブラックテクノロジーの概要、用語集、物語の舞台裏、特別コラムなどフルメタの魅力が詰まった本です。
超解!フルメタル・パニック!と一緒に読めば、今までのフルメタはほぼ完璧にわかります。
疵(きず)―花形敬とその時代
疵(きず)―花形敬とその時代
文藝春秋
price : ¥550
release : 1987/04

ステゴロの王者 大江戸の鬼  

あの、絶頂期の力道山を怯ませたという伝説を持っている。
亡くなってから50年近くなるが、未だ忘れ去られていないステゴロ「素手」最強の漢である。

書籍以外に、ビデオやDVDでも多数花形氏関連の物がありますので是非ご興味がある方は・・・。

因みに、花形役は古い順に「菅原文太→陣内孝則→山下真司→哀川翔となりますね。 
個人的な意見では、映画「修羅場の人間学」の時の花形役をした山下さんが一番似てますね。
ヒロシマ巡礼―バーバラ・レイノルズの生涯
ヒロシマ巡礼―バーバラ・レイノルズの生涯
筑摩書房
price : ¥2,854
release : 1995/06

ほんとうの愛を世界に教えてくれたひと

戦後間もない日本・ヒロシマに、夫の原爆研究のため一家で赴任してきたレイノルズ家の主婦バーバラ。そこで彼女が目にしたものは「ごめんなさい。何も知らなかったのです」では済ませられない現実であった。

その日から彼女の「原爆のむごさをアメリカに世界に知らせる」活動が始まった。被爆者たちへの援助運動、アメリカやヨーロッパでの被爆者を伴った講演会など自分の生活のすべてを投げ打って活動をした。

やがて彼女の運動は「世界原水爆禁止運動」へと発展していく。しかし彼女を取り巻く環境は決して彼女に優しいものではなかった。様々な挫折を繰り返しながらも彼女の意思は変わらなかった。
このような女性がアメリカ人だったと言う事に不思議な運命を感じた。
日本人として、彼女のことを知っていなければいけないと思う。

スターリングラード 運命の攻囲戦 1942-1943
スターリングラード 運命の攻囲戦 1942-1943
朝日新聞社
price : ¥1,050
release : 2005/07/15

起こるべくして起こる運命の攻防戦

スターリングラード攻防戦と言えば、凄惨な市街戦や独ソ首脳のエゴによる戦い、
あるいは、ソ連軍の狂気のような兵士の使い方、独第6軍の悲劇と言ったことが思い浮かぶだろう。
本書では、徐々にそこに行き着く要因を詳細な取材によって、
バルバロッサ作戦(ソ連侵攻)・ブラウ作戦(1942年夏季攻勢)から遡り、
追っている戦史書である。

独ソの将官・兵士や一般人など様々な証言で組み立てられ、
そこに著者なりの解釈も加わり読み応えのあるものとなっている。
興味深いのは、軍人として評価の高いマンシュタイン元帥についての記述で、
第6軍の悲劇を招いた張本人としても描いている。

スターリングラードは現在ヴォルゴグラードという地名になっているが、
歴史の証人としてこの地名が復活して欲しいものである。


連合赤軍「あさま山荘」事件―実戦「危機管理」
連合赤軍「あさま山荘」事件―実戦「危機管理」
文藝春秋
price : ¥540
release : 1999/06

これでは当時が理解できない

あさま山荘事件については、これまで当事者の発言?が余りにも少なかった。そういう意味では、包囲した警察側の『内実(実際には関係者からの批判や疑問も少なくないらしい)』を明らかにしたものとして評価はできるかもしれない。

しかし、単純にあさまに立てこもった若者たちをテロリストと断罪するだけでは、事件を把握することはできない。もちろん警官の命や健康が奪われたことを肯定してはいけない。しかし、許されざる行動をなぜ彼らが取ったのか、それには背景が確実に存在する。9.11の事件だって同じである。

罪を憎んで人を憎まず、余りに犠牲の多い事件であるが故に、こうした言葉は虚しく感じられるかもしれない。しかし、犯罪を理解しなければ、恨みの連鎖をとめられないのではないだろうか?
陸軍特攻・振武寮―生還者の収容施設
陸軍特攻・振武寮―生還者の収容施設
大阪東方出版
price : ¥2,940
release : 2007/03

魯迅烈読
魯迅烈読
岩波書店
price : ¥945
release : 2007/05

ちょっとピンぼけ 新版
ちょっとピンぼけ 新版
ダヴィッド社
price : ¥1,680
release : 1980/01

読み物としても面白い上に、キャパがやっぱりカッコいい

戦争の話だけでなく恋の話も盛り込んで、キャパ自らが1942年から1945年まで報道写真家としての活動を描いています。戦争の面から言うと今時の(テレビで見聞きする)戦争とは大分違う印象です。空爆の仕方とか、兵器とかも違うのでしょうけれど、出てくる人たちも昔風に太っ腹だったり、ユーモアがあったりです。人間味があって話が面白いのはもちろんですが、なんといってもキャパ本人がカッコいい。今時はこんな風にはとても生きにくいだろうし、こんな人もいないだろうしとは思いますが、戦争という死に直面する場面で自分は写真を撮るぞという一貫した態度。次々窮地をくぐり抜けていきます。

解説にあるように、本書には出てきませんが、キャパは過去に一緒に従軍中の美人の恋人を亡くしています。周辺事情を色々知ってから読むと、この軽い筆致で書けるキャパという人は本当に稀な人に思えます。
戦争が終わり生と死が隣り合わせの中をくぐりぬけていく快感がなくなると、この文体もなくなるんだろうなぁ。全編で人が生き生き描かれています。

日々ごはん〈8〉