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ミステリのショートショートはページを埋めるためだけに収録されたようなつまらない作品が多いのですが
これはクイーンブランド粒が揃っています手軽に読むにはまずこれからですね
轟く雷鳴の中、雨に追い立てられて飛び込んだ軒下で、東吾が女の嬌声を聞きます。その声の主は材木問屋の女主人で、惨殺れて発見されます。この殺人と、宿屋を狙った連続盗難事件の陰に、江戸で評判の祈祷師、清姫稲荷のおりょうが関係あるのではないかと噂されるのですが、その正体とは…。
表題作ほか、「横浜から出て来た男」「穴八幡の虫封じ」「阿蘭陀正月」など全八篇を収録。
その中でも一番の思い出の作品が私にとってはこれです。いくつかシリーズ物がありましたが、「まんが家マリナシリーズ」が一番好きで、その中でも初期作品で和也君とシャルル君初登場のこの巻が。特に覚えているのが終わりの方の和也君とマリナちゃんのキスシーン。パリの遅い夕暮れ、切ない赤い色...ロマンチックだなあと思いました。
結局コバルト文庫の藤本ひとみ作品のシリーズ物はどれもこれも未完で終ってしまいましたが、(続きが書かれることはまあ無いのでしょう)最近の普通の、というか、大人向けの作品にコバルト文庫の時のキャラクターに良く似た人がたまに出てくるような気がします。かつてのキャラクターのその後だなあなんて思って読んでます。藤本ひとみの少女小説はかつて一種の社会現象にすらなっていましたが、当時熱中したかつての少女たちは今どうしているんでしょう。大人向けにがらっと変わってしまった最近の小説も読んでいるのでしょうか?
僕はかつての仕事上、警察の方と話す機会が多かった。ひとつひとつの証拠を丹念に調べていく姿勢に敬服する(たまに例外はいるけども・・・)。しかしこうしたルポ物を読むと、丹念な捜査は上層部の思惑で、日の目を見なくなることがあると聞いて悲しくなってしまう。
本書は「真実」と読めば恐ろしい。ジャーナリストはここまで真相に迫れるのか?警察はどこまで追い詰めていたのか?そんなことを考えてしまう。一方ミステリーと読めば物語として読めば良い。本書は読み方で楽しみ方が変わると思う。
山本容子さんの銅版画がついているが、後書きによると、毎月テーマの花だけ決めて、それぞれが話し合いをしないで完成させたらしい。でも、不思議に違和感は無い。むしろ、別々に見ても素敵なので、一石二鳥な感じ。
正直、12花だけじゃもの足りない。もっともっと続きが読みたい。
表題作のほか2編が収録されています。
「吸血鬼は時給800円」
エリカがお化け屋敷でバイトをします。しかも女吸血鬼に扮して・・・。テレビや映画に慣れた今どきの子どもを怖がらせるのに悪戦苦闘します。そこへ一人でやってきたおじさんが「人を殺した」と言い出します。ゲームの中での体験を現実と思い込んだ、酔ったうえでの勘違いということで場は収まるのですが、本当に死体が出てきます。
夜の遊園地で、エリカとクロロックが暗躍します「吸血鬼の祭典」クロロックに「吸血鬼」役の出演以来が舞い込みます。本物としてのプライドから断ろうとしますが、美少女との共演に釣られて引き受けます。ところがクロロックはだらしないようでいて単なる俗物ではありません。異常の匂いを感じ取っていたのです。
可愛いアイドルも一筋縄ではいかないようで、やはり事件が起こります。目の前の出来事に心を奪われて重要なことを見落としたりはしない吸血鬼の父娘と、迷惑という言葉を知らない母親と吸血鬼に異常な関心を示すアイドルの娘の対決です。
「鬼県令と呼ばれた、三島通庸は、『土木県令』としての立派な業績を残している。」
と紹介した際に三島通庸のお孫さんから、「神社に招待します。」という電話をもらった。という「鬼県令・三島通庸は本当に悪玉か」など、通説とはちがう史実がたくさん紹介されていて、読み応えがあります。