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ネタばれになるので詳しく書きませんが、相手が「アレ」という設定は、結構ありそうですが、設定はしっかりしていると思います。
また、特殊部隊の装備が「二人乗りバイク」なのも、しっかりと理由付けができています。
ただ、もうちょっと盛り上がりや見せ所があった方が、もっと面白かったと思います。
弁護士の視点でのみ書かれているという点もあるのでしょうが、余程冷めた気で読まない限りは、大分感情移も出来ると思います。実際、弁護士が純一のダブルに始めて対面(背中ですが)したシーンでは、とてもドキドキさせられました。
五つ星に一歩足りないのは、最後の展開にムリというか、勿体なさ、物足りなさを感じたためです。
ラストまで一気に読めるのですが、内容自体が超現実的な上解りにくい部分も多々あるので、勢いより整合性を求める方には少し合わないかもしれません。
印象的なせりふや文もかなりあり、自分の日常を振り返って、おやっ、というような、そういう気づきみたいなものもあったり……まあ、これはおまけみたいなもんですけど。(でも、それを目的に読むことも出来るくらい。)
どんな人向きといわれれば、とりあえずはカッコよさは抜群ですね。あと、わくわくどきどきのスピード感や、映像性もいけます。
すらすら読めるが、内容はかなり高度かも知れません。お子さま向きではない、というのは確かかと……
そして感動は……、これだけは読まないとわからないです。
今回は、前作のようなSFチックな「アレ」が相手ではなく(と言っても、最近はもう実現間近みたいですが)、「核武装したテロリスト」です。
すらすらと読めて面白いのですが、今回ももうちょっと盛り上がりを見せて欲しかったです。
内容はいつもの感じ、と書くと怒られそうだが、まさにいつもの矢月節で、登場からラストまでファンならにやりとしてしまう展開。ただ、今作の主人公、城島恭平が矢月作品中最強で、とにかく強いのだ。しかもこれでもかこれでもかという具合にアクションが繰り広げられる、ノンストップ活劇。
全体の構成のパターン化や、てんこ盛りのアクション。Vシネマの向こうをはって、Nシネマと呼びたい。 序盤で、シティハンターをやろうとして失敗してるあたりはご愛嬌ということで、星4つ。
導入部の悪夢感が、人物造形の薄っぺらさを包み込んで、いい感じに話を滑り出させ、ゲームかマンガを思わせる奥行きのなさが、最後になって利いてくる。デスゲーム小説の難所、「いかにリアルに見せるか」の部分を最初から放棄した、ウマイ、まあ、見ようによってはちょっとズルイとも言える仕掛けだ。
自己犠牲の精神を発揮する人が次々と出てくるあたり、デスゲーム小説ならでは緊迫感を削いでしまう気もするが、そのほんのりした甘さ、青さがまた、この作品の魅力ともなっている。
熊親爺と島村啓介、このコンビの今後の活躍が期待されます。
最後に只三郎の生存説に関して。これまで西郷隆盛にしても原田佐之助にしても歴史上の多くの人物の生存説があるが、どれも真実だったためしはない。新選組の生き残りが明治政府ができてからも生きていくことはできたのだから別に只三郎をわざと死んだことにする必要はない。兄の証言も信用できるものではない。よって只三郎生存説はかなり眉唾としかいいようがない。