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文芸作品
キキ―モンパルナスの恋人
キキ―モンパルナスの恋人
河出書房新社
price : ¥2,345
release : 1989/11

ジョン・ブラウンの死体 世界探偵小説全集 (18)
ジョン・ブラウンの死体 世界探偵小説全集 (18)
国書刊行会
price : ¥2,415
release : 1997/02

もっと翻訳を

寒い冬の夜、ねぐらにした岩の影から浮浪者が見たのは、大きな袋を重そうに抱えて歩いていく男の姿。その後、浮浪者は寝ていたところから遠く離れた場所で瀕死の状態で見つかる。興味を持ったマクドナルド主任警部は休みをとって調べてみることにする。一方、ある出版社では、有名な小説家の新作に盗作ではないかとの疑いが向けられる。

この浮浪者の奇妙な体験と作家の盗作の疑いの二つの件、どこかでつながりがでてくるということは、それほどミステリを読んでない人にでも容易に察しがつくでしょう。プロット、トリックにも関わってくるこの部分、まさに作者の腕の見せどころなのですが、よく言えばキレイにスッキリと、悪く言えばとても無難にまとまっています。

この作品の特徴として、というより諸説によると本書に限ったことではなくこの作家の特徴なのだそうですが(未訳ばっかりで確かめようがありません)、情景、風景描写がとても素晴らしく、事件の舞台となるイングランド南西部の風景などがよく描けています。特に、マクドナルド警部が帰ってこない友人の姿を求めて霧の深い夜の中を探しまわる場面は秀逸。臨場感タップリで思い出しただけでゾクゾクとしてきます。
ロラックという作家、クリスティと人気・実力を二分した女流ミステリ作家なのだそうです。なにしろ翻訳されている作品がほとんどないので本書ではじめて知ったのですが、とっても気に入りました。未訳作品の翻訳出版を望みます。

於于野譚
於于野譚
作品社
price : ¥2,940
release : 2006/08

野草手紙 ~独房の小さな窓から
野草手紙 ~独房の小さな窓から
NHK出版
price : ¥1,785
release : 2004/03/26

アムリタ〈上〉 (角川文庫)
アムリタ〈上〉 (角川文庫)
角川書店
price : ¥567
release : 1997/01

何度も読んでます

今回、久しぶりにまた読んでみました。
吉本ばななさんの作品が好きで、
初めて読んだのが「哀しい予感」で、
「アムリタ」もばななさんを知って初期の段階で読んだ記憶があります。

ばななさんの作品に多くある「生と死」が大きなテーマになっていると思います。
頭を打ったことにより以前の自分が実体として感じられない主人公。
妹の死。ある日弟が授かった不思議な能力。などなど…
非現実的であり、現実的なストーリーが淡々と進んでいき、単純に物語に引き込まれます。
上巻では、サイパン旅行の途中までが描かれてます。

ばななさん独特の情景描写は、
読んでいるだけで目の前に情景を思い浮かべることが出来る。
私はいつもそこにばななさんの魅力をとても感じます。
魔法としての言葉―アメリカ・インディアンの口承詩
魔法としての言葉―アメリカ・インディアンの口承詩
思潮社
price : ¥2,039
release : 1993/09

黄金のろば 上巻 (1)
黄金のろば 上巻 (1)
岩波書店
price : ¥525
release : 1956/01

very attractive and interesting book !

古代ローマの名作が優れた翻訳で読めます。
   かのクピードー(愛)とプシューケー(魂)の恋愛伝説をはじめ、テッサリアーの魔女やキュベレーに仕える自宮僧たちの奇談、後世の「デカメロン」にまで継承されていく”姦通の言い訳をする狡猾な人妻”の話、等々とても興味深い物語の数々が次から次へと登場する魅力的な「古代小説」です。

   読んでいて飽きることを知らない「極めつけの面白い本」として自信をもって推薦できる稀なる傑作です。小学生の時に本書に巡りあえたことは、我が身の仕合わせと感じて居ります。

イソップ株式会社
イソップ株式会社
中央公論新社
price : ¥1,680
release : 2005/05/26

カツオ2号機の洋介を楽しんで。

母のいない姉弟さゆり(中1)と洋介(小4)は、
夏休みを祖母の住む東北の村で過ごすことになる。
そんな二人の一番の楽しみは、童話作家で小さな出版社
(イソップ株式会社)を経営するお父さんから毎日送られてくる手作りの小さなお話・・・。

鳥の鳴き声や風の音が聞こえてきそうな、楽しい田舎生活が満載!
谷川での水遊び、地蔵堂での雨宿り、風の吹き抜ける松林で昼寝・・・
『サザエさん』のカツオ以上に、知能犯でいたずら好きの洋介がいい味を出しています。
37個の小さなお話は、ついつい 知っている有名なお話と比較したくなってしまうけれど、
教訓が織り込まれているなんて難しく読み取らないで、ただただ素直に受け取ってもらいたい。
一見無味に感じる小さなお話・・・でもこんな優しい文章にひたって、のんびりくつろぐのも悪くない。
たくさんの挿絵、幕間にチョロッと出てくる登場人物のつぶやき、
遊び心があふれる一冊です。

ラブ・エアライン (青樹社文庫)
ラブ・エアライン (青樹社文庫)
青樹社
price : ¥600
release : 1995/01

本格ミステリ・ベスト10〈2003〉
本格ミステリ・ベスト10〈2003〉
原書房
price : ¥893
release : 2002/12

シルバー
シルバー
ハーレクイン
price : ¥1,575
release : 2000/10

200万ポンドの男。

コミックス化されている「シルバー」の原作です。
ジェイクより愛のテクニックを習い、復讐に燃えるシルバーと、妻と友人を
手にかけた麻薬組織壊滅のための資金稼ぎに、シルバーと契約したジェイク。
表面上はビジネスライクでドライな二人の、もどかしいラブロマンスが素晴
らしい。コミックスではあまり触れられないジェイクの過去も丁寧に書かれ

ており、彼の背負うものの大きさにあなたは心惹かれることでしょう。

レンヒェンのひみつ
レンヒェンのひみつ
岩波書店
price : ¥2,100
release : 2004/10/27

永遠(とわ)に去りぬ (創元推理文庫)
永遠(とわ)に去りぬ (創元推理文庫)
東京創元社
price : ¥1,260
release : 2001/02

ゴダードは「睡眠時間ドロボー」

叙情的な美しい人生のひとコマが、まさか謎の殺人事件へのプロローグになろうとは・・・事件の真相もさることながら、それを暴こうともがく関係者の行動にものけぞること請け合い。そして驚愕のラスト!

「巻き込まれ型主人公」が多いゴダード作品ですが、これもそう。よく言えば「感受性が強い、他人のために何かしなければ気がすまない」ボランティア・ヒーローですが、めった斬りするなら「金持ちでヒマなだけ、おせっかい」。その好き嫌いはともかく、その人が東奔西走することで事態はここまで面白くなるのです!

健康のため、徹夜の一気読みにご注意な一作です。

One author, One book ― 同時代文学の語り部たち
One author, One book ― 同時代文学の語り部たち
本の雑誌社
price : ¥1,680
release : 2001/07/24

【商品詳細】

著者の新元良一は、現代英米文学に最も精通する日本人といえるだろう。ニューヨーク在住で、実際に多くの作家や編集者と接し、現代英米文学の中心地にいなければ感じられない風を生身に受けながら、文学を読み込んでいる人物だ。本書は書評集の形をとりながら、それぞれに作家や編集者へのインタビューが織り込まれている。ありがちなお堅い文芸論とは異なり、のびのびとしたライブ感のある文芸エッセイとなっている。 『ガープの世界』アーヴィング、『フローベルの鸚鵡』バーンズ、『イリワッカー』ケアリー、『ぼくが電話をかけている場所』カーヴァー、『ドリンキング・ライフ』ハミル、『心臓を貫かれて』ギルモア、『アンジェラの灰』マコートなどなど、当代を代表する作家がずらりと並ぶ。しかも、すべて作家のインタビューを踏まえて書いている。癖のある作家の発言がおもしろいのは当然だが、本書の魅力はそのインタビューにまつわる描写にある。アポイント時の電話での会話、訪れた自宅やホテルの雰囲気、作家の風貌、立ち居振舞いなど、直接会わなければ書き得ない作家の人間像がリアルに浮かび上がる。 書店、出版社、作家とエージェントの関係など、英米での出版にまつわる状況についての記述も多いので、出版関係者は興味をそそられるだろう。翻訳文学好きならば誰でも必ずや感じたことがある邦題への不満を述べているくだりや、作品の感想を率直に述べている部分など、ざっくばらんな文体がさわやかだ。現代英米文学の入門書として優れているのは言うまでもない。(齋藤聡海)

靖国炎上
靖国炎上
夏目書房
price : ¥1,260
release : 2006/07

持ってても買い。

本書には、前作「もうひとつの憂国」に併録されていた「英霊の声、異聞」が「若干の加筆訂正を施」されて再録されており、久し振りに読み返したのを機に、「消えたモーテル・ジャック」を引っ張り出してきて「後日譚」に目を通していて改めて思ったのは、、「消えたモーテル・ジャック」の本編にある濃密な文体こそが、僕がこの作者に求めるものの核だということです。それが「北京のスカート」あたりから内在していたものが表面化したのかもしれませんが、会話主体のライトな文体が目立ち始め、もちろん扱う題材によって文体を使い分けているのでしょうが、それでもやはり「ニューヨークは泣かない」や、今回の「靖国炎上」を読むと、「慣れてしまえば、」と思いつつもなお、じれったさを感じてしまいます。自分は読者として不寛容なのではないかとの思いも頭をかすめますが、この作者にとって文体の持つ意味はそういうことで済ませられない問題だと思います。
今回の「靖国炎上」は、発売当初はいわゆる「靖国問題」が世間を賑わせていた頃なので、世論に「counter punch!」をくらわせる意図があったのかもしれませんが、もっと内省的な、あるいは細部を固めた、地味になって売れない危惧があったのかもしれませんが、「売れなくてもいいから、いい小説」として読みたかった気がします。
光の滑翔―CD開発者の魂の軌跡
光の滑翔―CD開発者の魂の軌跡
飛鳥新社
price : ¥1,785
release : 2003/06

人間の魂が素晴らしい技術を開発している

今まで、色々な技術開発をテーマにした書籍は多数ありました。
技術にだけ着目した論文のような書籍、プロジェクトエックス風に外部の人がプロジェクトを観察した書籍など。
しかし、この本は、違います。
この本では、開発者自身が、自分の心の動きにフォーカスして、CD開発と言う偉業を振り返っています。

CD開発リーダーの個人的な過去の魂の傷が、技術開発の実は原動力となり、目的を達成した時には癒されていくと言う過程が、一気に読ませる筆力で描かれています。

僕はこの本を読んで、変革をもたらすようなスゴイ技術は、人の魂が生み出すということが、良く分かりました。魂の力が無い人は、どんなにお勉強ができても、改善どまりの仕事しかできないのかもしれません。
著者の心の動きを追い、体験し、一回り、世の中の見方を大きくするには、本当に良い本です。

なお、小説の形式をとっていますから、技術史としての参考文献にはなりません。

クリスティー記念祭の殺人
クリスティー記念祭の殺人
ミステリアスプレス
price : ¥795
release : 1994/03

封神演義〈6〉妖しの戦陣編 (歴史ポケットシリーズ)
封神演義〈6〉妖しの戦陣編 (歴史ポケットシリーズ)
光栄
price : ¥630
release : 1998/07

原民喜―人と文学
原民喜―人と文学
勉誠出版
price : ¥1,890
release : 2003/08

貴重です

原爆文学を学ばれている方なら、誰もがご存知の原民喜。
彼の生涯を知ることのできる、貴重な本です。

作品の解説もあるので、研究している方はぜひ。

マイ・レフトフット―クリスティ・ブラウン物語
マイ・レフトフット―クリスティ・ブラウン物語
春秋社
price : ¥1,575
release : 1997/06

封神演義 (3) (歴史ポケットシリーズ)
封神演義 (3) (歴史ポケットシリーズ)
光栄
price : ¥630
release : 1998/04

補陀落渡海記―井上靖短篇名作集 (講談社文芸文庫)
補陀落渡海記―井上靖短篇名作集 (講談社文芸文庫)
講談社
price : ¥1,365
release : 2000/11

枯淡の境地

中年以降の潔く生きたい人へのお休み処のような1冊です。
回顧はしてもそこに過去には気付かなかった新鮮な視点が
全篇随所に置かれていて、加齢に対し後ろ向きにならず、
賢明に生きていく指針が示されているような1冊。
夏休みのレモネード (ヴィレッジブックス)
夏休みのレモネード (ヴィレッジブックス)
ソニーマガジンズ
price : ¥683
release : 2003/05

封神演義〈7〉崩落の皇城編 (歴史ポケットシリーズ)
封神演義〈7〉崩落の皇城編 (歴史ポケットシリーズ)
光栄
price : ¥630
release : 1998/08

直訳は・・・。

ゲーム、漫画で非常に堪能した封神演義ですが原作の直訳はやはり内容が違いすぎ又堅すぎた感が強いです。しかしコーエーらしく挿絵や原作に対する皮肉めいた巻末のページは若干楽しめました。
エンドレス・ワルツ (河出文庫)
エンドレス・ワルツ (河出文庫)
河出書房新社
price : ¥483
release : 1997/08

天才と狂気の狭間で

天才と狂気の狭間を彷徨う男女の物語。阿部薫のアルトサックスの音も聞いたことが無いし、鈴木いずみの著作も読んだことがない。しかしながら本作では其処が問題ではない。男と女の限界まで高まった愛の行方の物語なのである。
読んで実感を得ることは難しい。私は凡庸な中年サラリーマンだから。でも彼らの間には実感することは出来ないが、輝く結晶のような関係性には触れることが出来た。その結晶に触れて何か感じるか、感じないか、そこで本作の評価が分かれるところである。

秘密のチャットルーム
秘密のチャットルーム
金の星社
price : ¥1,365
release : 2006/12

このミステリーがすごい!―ミステリー中毒者が選んだベスト10〈’91年版〉 (JICCブックレット)
このミステリーがすごい!―ミステリー中毒者が選んだベスト10〈’91年版〉 (JICCブックレット)
JICC出版局
price : ¥500
release : 1990/12

死者を統べるもの
死者を統べるもの
早川書房
price : ¥632
release : 1994/10

否認―どうして言わないの
否認―どうして言わないの
読売新聞
price : ¥1,529
release : 1993/06

恋の奇跡は火曜日に
恋の奇跡は火曜日に
ハーレクイン
price : ¥672
release : 2000/02

この作家らしい心地よさがあまり感じられない作品

Jessica Steeleという作家は、普通の女性が共感できる女性を描くロマンス作家ですが、この作品は彼女のトレードマークとも言うべきそういった特徴(ヒロインが性格が良かったり、仕事に一生懸命だったり、好ましく描かれている)が見られません。ヒロインが平板であまり中身のない美人の女のコと映ってしまうのが残念です。
ファインディング・ニモ (ディズニーアニメブック)
ファインディング・ニモ (ディズニーアニメブック)
講談社
price : ¥1,575
release : 2003/11

面白い

映画を観ていないのですが、ストーリーが分かりやすく書いてあります。字も大きめで、行数が少ないです。1才半の子供に読み聞かせても、きちんと聞いてくれます。映像を絵本にしてあるので、絵がとても綺麗です。私も楽しめました。お勧めします。
ドードー鳥の飼育
ドードー鳥の飼育
集英社
price : ¥1,785
release : 1998/07

ドードー鳥は堂々と

初めて読んだ薄井ゆうじさんの作品です。
どの話も不条理さとユーモア、ユニークさに溢れていますが、
ラストは少し哀しい。
主人公達はとてもシュールな設定の話の中で生きているのに、
どうしてだかするりと自分も話の中に入り込めてしまいます。
私が好きなのは「東京フラミンゴ」「A級ハムサンド」です。
夜に浮かぶフラミンゴはきっと美しいだろうなー・・・・。
散々苦労して手に入れてもやっぱりハムは薄っぺらいんだろうなー・・・・。

本棚に置いておいて、何度でも読み返したくなる本です。

チル☆
チル☆
講談社
price : ¥1,995
release : 2003/01

くねりはみんなの心の中にも・・・

漫画家の松井さんが芥川賞候補になったという記事を読んで、手にした本です。予想してた文芸書のイメージはなく、映画のような絵本のような、視覚に訴える文章に引き込まれ、いっきに読みました。同じひとつの心に生きているような、主人公のチルとくねり。チルの成長に寄り添ういたずらな存在の「くねり」は、自分が幼い頃、心の中で話しかけていた「誰か」のような気もします。チルが虹の向こうに駈けていくラストは、あたたかい涙がとまりませんでした。
謎のエヴァンス (創元推理文庫 105-18)
謎のエヴァンス (創元推理文庫 105-18)
東京創元社
price : ¥541
release : 2000/00

世界のレンズ
世界のレンズ
早川書房
price : ¥632
release : 1993/12

ナズュレットは狼を追う・・・

印象としては静かで内省的なファンタジーですが、いつの間にか読み返しています。<なにもの>でもない主人公ナズュレットが、自分自身の存在や目標とも言える狼を追うという行為で<なにものかになっていく>ということを象徴する物語。「われわれは世界を映すレンズである」という主題にそって映し出された古風な世界を味わってください。ところで第3部はいったいいつ出るんだろ?
ラフ
ラフ
小学館
price : ¥1,365
release : 2006/08/02

――あなたが好きです。 ――こちら二ノ宮亜美。  ――大和圭介、応答せよ。

 現時点では映画が未見であるのでこの原作小説がおそらく映画の元になっていると思いますが、漫画は全巻読破しており、あだち充先生らしい世界観のおりなす人間模様の物語になっていておもしろかったです。今回のこの物語も(おそらく映画の尺の関係上)設定を大幅に変えている所もありますが、全体としてはよくまとまっていてよかったと思います。

 特に後半、主人公・大和圭介が目標にしていた仲西弘樹が事故で負傷し、競技生命を断たれたことを知り、呆然と無気力になってしまった圭介を見かねた同僚・緒方が
「いっつもお前、何かあってもすぐ平気なふりはっかりしている。余裕ぶって、思っていることを押しつぶして、その上にフタしてる。もっと表に出せよ」
「マジになったり、怒ったり、泣いたり、わめいたり……あるだろホントは…もっと出せよ」
「お前は――何のために勝つんだよ」と熱く訴えかける場面や
日本選手権で復活した仲西と圭介が対決する決勝の当日に学校の屋内プールの飛び込み台で揺れ動く二ノ宮亜美の気持ちを察した小柳かおりが
「ここで何やってるの? もう時間ないじゃない。はじまるよ決勝」
「ふたりは決着つけようとしているのに……  それなのに何やってるの?」
「ここは逃げ込むところじゃないでしょう?」
 と3年間圭介に想いをはせていたかおりが自分の気持ちを押し殺して迷う亜美を正直な気持ちにさせた場面は最も印象に残りました。

 そしてこの物語の最後の名シーン

 ――あなたが好きです。
 ――こちら二ノ宮亜美。
 ――大和圭介、応答せよ。

リヴァプールの空
リヴァプールの空
求龍堂
price : ¥1,260
release : 2002/10

良かったです!

 新聞で、児童文学の権威?と言っても良いと思われる着実な仕事をなさってきた方が勧めていたので手に取りました。
たしかに、良かったです!
 少年たちのやりとりやあぶなかしさを、はらはらしながら読み進るかんじが「スタンドバイミー」っぽくて、なんだかノスタルジックでした。
 そして、子ども時代ならではの緊張感を持つ人間関係。

警戒し、時に喧嘩をしながらだんだんと近づいていって・・・。
何かのきっかけで一気に友達になり絆が生まれている−−−。
ああ、なつかしいなぁ、大人になってこういう感覚って味わってないなぁ、と思いました。
 とってもおすすめです。

 歴史的事件を題材にして書かれていることから、苦手な歴史の知識が意図せずに得られたのも私にはラッキーで、良い読書を楽しんだ上におまけが付いてきたようなもの。
今とても満足です!

藤子・F・不二雄のSukoshi(すこし) Fushigi(ふしぎ)もの語り―少年SF短編集・異色短編集より
藤子・F・不二雄のSukoshi(すこし) Fushigi(ふしぎ)もの語り―少年SF短編集・異色短編集より
小学館
price : ¥1,223
release : 1989/12

CIA「超心理」諜報計画 スターゲイト
CIA「超心理」諜報計画 スターゲイト
翔泳社
price : ¥2,415
release : 1998/03

2信8疑

リアルなところもあるが、はじめから「映画化」されることを見込んで書いているようなところもあり、あまり信憑性が無い。絶版中だがシュナーベルの本の方がよい。
緑の瞳 (下)
緑の瞳 (下)
サンリオ
price : ¥918
release : 1993/03

壁のなかの言葉 ルソーの『対話』への序文 (ミシェル・フーコー文学論集)
壁のなかの言葉 ルソーの『対話』への序文 (ミシェル・フーコー文学論集)
哲学書房
price : ¥2,548
release : 1990/11

魔術 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
魔術 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
早川書房
price : ¥840
release : 1995/06

もう一歩

幾つもの事件が並行して描かれ、やがて一つの地点で収束…とはならずに、それぞれ独自に解決するので今一歩盛り上がらず。
緑の瞳〈上〉
緑の瞳〈上〉
サンリオ
price : ¥918
release : 1994/12

ぼくは怖くない (ハヤカワepi文庫)
ぼくは怖くない (ハヤカワepi文庫)
早川書房
price : ¥798
release : 2002/12

子供が自然体

のせてくる文章で、読んでいる途中で中断するのがもどかしいほど。映像のような描写。わかりやすく明快で、
ミケーレが妹に話す御伽噺など、読んでいるこちらのほうがその先を聞きたくなる。
また少年のお母さんの描写が、なんともイタリアっぽくていい。
もっと話の続きを知りたいと思う作品です。
カリートの道
カリートの道
扶桑社
price : ¥795
release : 1994/04

本格ミステリ・ベスト10〈2002〉
本格ミステリ・ベスト10〈2002〉
原書房
price : ¥840
release : 2001/12

風の棲む町
風の棲む町
日本放送出版協会
price : ¥1,427
release : 1996/10

わたくしとしましては……

ねじめ正一氏お得意の商店街ストーリー。なのですが、個人的にはそれ程好きではありません。私はどうしても『かなしい恋愛』のような、ちょっとした事件に彩られし内輪的商店街の光景を崇拝してしまうため、『風の棲む町』の如きスケールの大きい物語を背負った商店街は、フェイバリット範疇に入らないのです。でも、これはあくまでも私の主観的な意見。この本、あるラジオ番組では絶賛されておりました。
日月両世界旅行記 岩波文庫
日月両世界旅行記 岩波文庫
岩波書店
price : ¥945
release : 2005/01

大金塊 (少年探偵・江戸川乱歩)
大金塊 (少年探偵・江戸川乱歩)
ポプラ社
price : ¥1,029
release : 1998/10

笛師のむれ (上巻) (岩波文庫)
笛師のむれ (上巻) (岩波文庫)
岩波書店
price : ¥735
release : 2000/00

瀑流
瀑流
文藝春秋
price : ¥2,400
release : 2002/01

【商品詳細】

昭和初期の富山県で起きた「庄川ダム争議」。強圧的な手段でダム開発を進める電力会社に対し、伝統産業である林業を守るべく立ちあがった地元木材会社。本書は、約8年にわたるその裁判闘争をテーマに、庄川峡谷の美しくも荒々しい自然と、運命に翻弄される一組の男女を描いた小説である。著者はノンフィクション作家で、小説の舞台である庄川は彼自身の郷土でもある。 主人公、柳瀬征一郎は中国大陸から数年ぶりに、故郷の富山に帰ってくる。折りしも地元の町はダム建設の是非で大きく揺れていた。中央省庁と企み、莫大な資金力にまかせて強引に建設計画を進める電力会社に、ダム反対派の住民や業者は次々と屈していく。対する木材会社社長の岡野は、新聞紙上でダム反対の論陣を張ったり、行政・民事訴訟を起こすなどして知力を尽くして抵抗する。ダム推進派の会社に入社した征一郎もまた、否応なくこの事件に巻き込まれていく。そんななか征一郎は、仕事先の旅館でそこの若女将大沢由紀江と出会い、お互いに激しく引かれあう。しかしそれぞれに背負うしがらみが、ふたりを簡単には結び付けない。 著者は、庄川ダム争議の取材調査に約1年をかけたという。その結果、昭和初期という遠い時代の出来事を手に取るように生々しく、臨場感たっぷりに描くことに成功した。国家の発展か、環境保護か。現代にも通じる環境問題から、逃げることなく果敢に戦った人々の思いが、読み終わったあとにずしりと感じられるはずだ。(文月 達)

瀑流と、木と電気と人間と

人生を忘れながら生きていく私たちが、歯を食いしばってでも覚えておかなくてはいけないことがあるように思う。
丁寧な調査に裏付けられた細やかな表現によって、壮大な、だが日常に基づいた自然と人間の物語が淡々と描かれている。
この地を舞台に、著者の初めての小説であるこの物語が著されたことをとても幸運に思う。
元気なモファットきょうだい (岩波少年文庫)
元気なモファットきょうだい (岩波少年文庫)
岩波書店
price : ¥756
release : 2004/05

星の岬〈下〉
星の岬〈下〉
集英社
price : ¥480
release : 1988/01

モヒカン族の最後〈上〉
モヒカン族の最後〈上〉
早川書房
price : ¥591
release : 1993/02

滅び行く種族の悲哀

美しく壮大なアメリカ大陸の自然を舞台に、高潔な魂を持ったモヒカン族最後の勇敢な戦士と、俗悪なヒューロン族の熾烈な戦いを描いた大作。インディアンの中で育った白人ホークアイと、モヒカン族の熱い友情、イギリス軍大佐の美しい姉妹との心の交流等、人種を超えたドラマが雄大な大地で繰り広げられる。この本を読んで、インディアンと東洋人の共通する習慣を見つけられ、遠い祖先がアメリカ大陸へ渡っていったということが、再確認させられ、遠い時代にしばし想いをはせた。
 
春朧〈上〉
春朧〈上〉
日経
price : ¥1,427
release : 1992/11

春朧〈下〉
春朧〈下〉
日経
price : ¥1,427
release : 1992/11

紫式部物語〈下〉―その恋と生涯
紫式部物語〈下〉―その恋と生涯
光文社
price : ¥620
release : 2005/08

オズの魔法使い (こども世界名作童話)
オズの魔法使い (こども世界名作童話)
ポプラ社
price : ¥840
release : 1988/01

そらとぶカカシ
そらとぶカカシ
福音館書店
price : ¥1,155
release : 1999/01

クセになるスズキコージさんの世界

なんともスズキコージさんらしいおはなしです。
左のページに言葉、右のページに絵があり
テンポよく詩のように読んでいくと リズム感が出て
遠近感のある絵に動きが出てきます。
それはまるでゆっくり進むパタパタ漫画のよう。
子どもは喜びますよ〜
チビ犬が言葉と一緒にだんだん遠くなってゆく・・・
おじいさんの家が言葉と一緒にだんだん近づいてくる・・・
そのアングルがとても面白いし、
おじいさんが怒ってるのもなんだかおかしくて
最後はクスッと笑ってしまいます。

初めて読んだ時は「なんじゃこりゃ?」
2度目からは「わはは、おもしろ〜い!」
そんなふうにやっぱりクセになるスズキコージさんの世界です。

おねえちゃんは天使
おねえちゃんは天使
ほるぷ出版
price : ¥1,575
release : 1997/09

きょうだいの悲しみ

娘が亡くなったとき悲しかったのは、私と夫だけではありません。
私の両親、夫の両親、そして娘の兄である長男。

楽しみにしていたきょうだいでの語らいも
全てが泡と消えてしまいました。

息子は今も娘の位牌に手を合わせ、娘のためにお菓子を供えます。
かわいいお人形があると、妹が喜ぶといって供えます。
あなたは今も、妹と会話しているの?

そんな息子と重なって、涙が止まらなかった1冊です。

LAハードボイルド―世紀末都市ロサンゼルス (カリフォルニア・オデッセイ)
LAハードボイルド―世紀末都市ロサンゼルス (カリフォルニア・オデッセイ)
グリーンアロー出版社
price : ¥2,500
release : 1999/11

コレリ大尉のマンドリン
コレリ大尉のマンドリン
東京創元社
price : ¥3,465
release : 2001/09/11

【商品詳細】

本書は、イギリスで1994年に刊行されて以来、7年間で200万部以上の売り上げを記録し、世界26か国で出版された大ベストセラーの歴史・恋愛大河小説である。 舞台は第2次世界大戦下のギリシャの小島、ケファロニア島。村で唯一の医者の美しい娘と、村に進撃してきたイタリア軍大尉の、半世紀以上にわたる恋愛の軌跡を描いたこの作品は、愛、夢、希望など、人間性のすべてを破壊する戦争の悲惨さと、その中で絶望と戦い、これに打ち勝ってゆく人間の素晴らしさをあますところなく描いている。 地中海の陽光と微風の中、島の人々の日常は美しく、あくまでつつましく穏やかに、かつユーモアたっぷりに描かれる。人格者として村人に慕われる老医師イアンイスと、優しさと激情を併せ持つ気丈な娘ペラギアの細やかな心の通い合いは胸を打つ。その静かな日常が、イタリア軍の進撃・占領によって破られる。接収された家に同居することになったアントニオ・コレリ大尉は、マンドリンを奏でる好男子だった。ペラギアは反発を感じながらも、何時もユーモアを忘れないコレル大尉にひかれていく…。相思相愛となった2人の語り合いは、いつも「戦争がすんだら…」に始まり、そして終わることとなる。「戦争がすんだら結婚しよう、戦争がすんだら子どもを作ろう…、戦争がすんだら…」。2人の苦悩は、ギリシャという小国家が、その神話的・牧歌的世界を、近現代史の激動に蹂躙(じゅうりん)される苦悩の声そのものである。 戦火の絶望のうちにあっても、音楽が人を救うことを作者は強調する。ドイツ軍に銃殺されるべく連行されるトラックの中でも、コレリ大尉は部下たちに「さあ歌おう」と声をかける。「死ぬ覚悟をするよりも、ハミングするほうがずっと楽しい。そしてそれが、何かができるという意欲につながった」というくだりは感動的だ。戦後、長い時を経て再会する2人の「老いらくの恋」は、痛々しくも美しい。 本書は、戦争の惨禍をもやさしく包み込む「音楽」と「ユーモア」の偉大な力を読者に教える。地中海のおおらかさと、ギリシャの陽光が行間からにおってくるような好長編である。(濱 籟太)

ラブロマンスじゃありません、いい話です。

第二次世界大戦中のラブロマンスかと思いきや、そうではなかった。ハッピーエンドではないけれど、でもホッとする結末。私は今までギリシャという国についてほとんど知らなかったが、そこの情景が目の前に浮かんでくる、ギリシャ人のおおらかさや逞しさが伝わってくる。戦争の悲惨さも、残酷さも、生きることの苦難も人間のユーモアでくるむとこんなに心癒される話になる。
十一番目の戒律
十一番目の戒律
新潮社
price : ¥860
release : 1999/01

釈然としないラストですが

CIAの暗殺者を主人公に据えた典型的な諜報スリラーです。冷戦終結によってスパイものは書きにくくくなったと言われていますが、本作ではロシアに軍国主義が復活したという設定を設けることによって、またCIAと米大統領の対立、ロシア・マフィアとロシア大統領の対立という軸を設定することによって、ちっとも古くさくないスパイものを見事に成立させています。

敵味方が複雑に入り組み合い、最後まで予想が裏切られ続ける展開で飽きさせません。すべての問題がめでたく解決するというわけではないエンディングにはやや疑問を感じましたが、政治において全てが丸く収まるということは基本的にないので、ある意味でリアルな結末だとも言えますね。

福猫小判夏まつり
福猫小判夏まつり
講談社
price : ¥1,890
release : 2003/12

じっくりと、だるーい感情

佐藤洋二郎氏の作品は初めて読みました。なんとも懐かしい感のある、「小説」らしい小説という印象をうけました。佐藤氏がどんな作家なのか、全く知らずにいるので、簡単に言うことはできないのですが、敢えていうならば“私小説”の匂いのする作品のような感想を持ちました。

『福猫小判夏まつり』という、なにやら楽しげな題名とは裏腹に、人生に疲れた大人の、過去と現在の「想い」が交錯し、ゆらゆらただよいながら生きている・・・そんな話ばかりが4篇。なにも起こらない。心情の変化なんかもない。でも、「おろち」は、女性が主人公で、疲れた女の諦めやため息やふてくされる寸前の感情とでも言ったらいいのか、きわどい心のブレがとてもうまく表現されていると思いました。「八月のニュクス」は、30過ぎの比較的若い男の、もてあまし気味の自嘲が、夏のむっとした空気のように溶け出したふしぎな味わいの作品。どの作品も、しかたがないから生きているといった感じの人間の、だるーい感情と、諦めの先にある「これでいいのさ」という呟きが聞こえてきそうなものばかり。

心を、掘って掘ってほじくり返したら、きっと私の中にも“在る”もの。けっこう好きだなあ、と思って読んでしまいました。

さくらんぼの性は
さくらんぼの性は
白水社
price : ¥1,631
release : 1991/12

破天荒

ストーリーがドンドン展開して、場面転換がものすごい。一気に読める小説です。ほんと。
紫式部物語〈上〉―その恋と生涯
紫式部物語〈上〉―その恋と生涯
光文社
price : ¥600
release : 2005/08

紫式部の回想記

〜既刊になっている単行本の文庫版。ライザ・ダルビー女史のThe Tale of〜〜 Murasakiの翻訳です。日本文学に造詣が深いとはいえ、異国の作家が平安時代を描写して見せたこの作品には感心させられます。物語は、紫式部の娘・賢子(第弐三位)が母・紫式部の手記を見つけたという設定で、その半生が物語られる設定になっています。少女時代、唐土の若者とのロマンスなど結構大胆に綴られます。中宮・彰子に召されてからの宮廷の描写なども〜〜面白い。紫式部日記の記載や史実を巧みに織り交ぜて楽しく読めます。特に清少納言、和泉式部、赤染衛門、伊勢大輔などの同僚の批評などがそう読めます。
また、源氏物語と寄り添うように話が進められていくので、源氏物語を読んでいると、いっそう楽しく読めます。末摘花、帚木の「雨夜の品定め」、「朧月夜」などを織り込んでいるので、知っていると「ああ〜〜、ここはこれか」と思います。下巻に源氏物語の失われた最後の章というかたちで五十五帖目「稲妻」を創作しています。源氏の読者には賛否がわかれるかも。それにしても、このような作品なら日本の女流作家(田辺聖子さんあたり)に出して欲しかったとも思います。ちょっと悔しい。〜
エリカ・ジョング詩集 (世界現代詩文庫)
エリカ・ジョング詩集 (世界現代詩文庫)
土曜美術社
price : ¥1,325
release : 1993/06

星の岬〈上〉
星の岬〈上〉
集英社
price : ¥540
release : 1988/01

愛を知りたくて
愛を知りたくて
ハーレクイン
price : ¥672
release : 2005/03

第二章 四季・波留子
第二章 四季・波留子
集英社
price : ¥780
release : 2000/10

どの女性に似ていますか

小峰家4人姉妹それぞれの運命・成長を描いた作品