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文学・評論
新耳袋―現代百物語〈第6夜〉
新耳袋―現代百物語〈第6夜〉
角川書店
price : ¥620
release : 2004/06

どうすれば。

最後の居の章は、あるマンションの一室を舞台にした話で構成されています。
本屋の棚の中で、ほんとうに何気なくこの本を手に取ったのですが、正直、何と言っていいかわかりません。
私、この部屋、知ってます。
今大学の友人が男二人で住んでいます。
学生が住むようなマンションではないので、何でこんないいとこ住んでんの?と聞いたら、この部屋だけ家賃が安いんや、と言っていました。
もちろん、本文では固有名詞は一切出されていません。
でもたぶん、間違いないと思う。
その部屋に遊びに行った時は、清滝に肝試しに行った帰り(ちょっと怖い目に遭った後)だったのですが
何やろう、部屋の隅が黄色い(?)見にくい(?)薄暗い(?)感じの部屋やな、と思いました。
それで本人が「飛び降りあったらしい」と言っていたので、そうか、と思ったのですが、
この本を読んで、正直どうすればいいのかわかりません。
何で立ち読みしてしもたんやろ。
でも、この章で取り上げられてる人は、もしかしたら自分と同じ小学校の出身やったんかもしれんなあ、と思ったら、何か、たまらん。
何かたまらんような気がします。
もしこの本を読まはったら、ちょっとだけ拝んだげてください。
うちには、とても不思議な本でした。
猛スピードで母は
猛スピードで母は
文藝春秋
price : ¥1,300
release : 2002/02

【商品詳細】

文學界新人賞受賞作「サイドカーに犬」と芥川賞受賞作「猛スピードで母は」がカップリングされた長嶋有の第1作品集。 「サイドカーに犬」は、語り手の女性が小学4年生の夏休みに体験した、母親の家出に始まる父親の愛人との共同生活を回顧(懐古)する物語。ムギチョコや500円札、パックマンといったアイテムとともに描かれる1980年代初頭の時代風景が懐かしさをそそる。父の若い愛人である洋子さんの強烈な個性と存在感は、「猛スピードで母は」の母親の姿と相まって、自立的で自由な新しい女性のイメージを提示している。「サイドカーに犬」というタイトルには、大人と子どもの間の微妙な距離感がメタファー(暗喩)として込められている。大人と子どもの相互的なまなざしの交錯が、すぐれて文学的な「間」を演出している。 「猛スピードで母は」は、北海道で暮らす小学5年生の慎と母親の1年あまりの生活を描いた作品。大人の内面にはいっさい立ち入らず、慎の視線に寄り添う三人称体による語りが、子ども独特の皮膚感覚や時間感覚をうまく描き出している。さまざまな問題に直面しながらも、クールに現実に立ち向かう母親の姿を間近で見ることで、自らも自立へと誘われていく慎の姿が感動的だ。先行する車列を愛車シビックで「猛スピード」で追い抜いていく母親の疾走感覚は、この作品のテーマに直結している。物語の結末で示される国道のシーンは、読者の心に強く残るだろう。(榎本正樹)

「家族」における優しさ、そして愛情

この本の中に収められている「サイドカーに犬」が映画化されるのを機会に、5年ぶりに改めて読み直してみました。

収められている2作品は、共に子どもの目から見た「家族」が捉えられています。どちらも裕福とは言えず、一般的に言って「幸福」という言葉からは、かけ離れた存在でしょう。
でも、この中で「サイドカーと犬」では洋子さんが、「猛スピードで母は」では母親が、「解放」的な子どもへの対処の仕方をします。がみがみと「規制」することなく、子どものしたいようにさせているように見えます。そんな二人の大人の女性が、子どもたちに見せる何気ない仕草や言葉の中の優しさや愛情が、読者に「家族」の素晴らしさを感じさせてくれます。

「家族」の問題が、ニュースになる機会の多い現代ですが、この作品を読むと、ほっとした気持ちになるのは何故でしょうか。ほんのちょっとした気遣い、思いやりで、問題は解決するのでしょう。
なんくるなく、ない―沖縄(ちょっとだけ奄美)旅の日記ほか
なんくるなく、ない―沖縄(ちょっとだけ奄美)旅の日記ほか
新潮社
price : ¥620
release : 2006/03

沖縄の海と自然と人が教えてくれたこと

タイトルで「日記」と断ってあるし、
たしかにこれは人(読者)に読ませるための文章というよりは、
あくまでプライベートなばななさん自身と友人たちのための文章だと思います。

そのせいか商品にする文章にしてはテンポがチグハグだし、
他人には入り込めない独特の雰囲気を感じる。
しかし、生きること・自然・食べることの幸せ・・・といった
ばなな文学おなじみのキーワードはしっかり描かれていて、
ばなな文学の本質からは離れていない。
特にファンには読む価値のある作品だと思います。

この価格のわりにうっとりするような写真とイラストが豊富なのも魅力です。
恒星三角形の呪縛
恒星三角形の呪縛
早川書房
price : ¥588
release : 2007/03

林檎の木の道
林檎の木の道
東京創元社
price : ¥777
release : 2007/04

青春ハードボイルドの王道です

タイトルどおり甘酸っぱくもあり、ビターでもある青春ハードボイルド。
夏休みのある日。高校生の「ぼく」のところに昔の彼女が自殺したという知らせが舞い込んだ。疑問をもった「ぼく」は、彼女の友人・涼子とともに真相を調べ始める。3人は「林檎の木幼稚園」で一緒だった・・・

著者の『ぼくと、ぼくらの夏』と『風少女』を足して2で割ったような小説・・・という記憶が残っていたが、再読した感想も見事に同じ。ただ、「ぼく」の母親の職業がバナナ専門の植物学者だったり、個性的な祖父がいたり、「ぼく」にまとわりつく不思議な雰囲気の男の子がいたり・・・という面々がスパイスになっている。「ぼく」が女の子と気安く付き合うキャラクターなのも前述の2作とは違うか。さらに、涼子が「ぼく」への好意を募らせるにつれ、元彼女であった友人への思いが複雑になっていくところ。「ぼく」と涼子の微妙なやりとりがくすぐったい。

が、基本的には同じでしょう。相変らず、警察は何をやっているの?という展開だし、ハードボイルド的セリフを繰り出す「ぼく」も、ヒロイン涼子も根本のところではいつものキャラクターを踏襲。犯人もだいたい同じ方程式で解ける。しかし、それで何の不満もありません!もう偉大なるマンネリという範疇に属するでしょう。それに浸る安心感と心地よさ。初期に書かれた前述の2作よりこなれている分、新しい読者のかたには、本作がおすすめかも。

樋口さんには、いくつになっても青春ハードボイルドを書き続けていただきたいです。このままでいいので、(このジャンルでは)決して新境地など目指さないでくださいね。

お気に召すまま
お気に召すまま
新潮社
price : ¥380
release : 1981/07

男装の麗人の魅力

シェイクスピアの時代には女優というものがなく、舞台に登場する女性はすべて少年によって演じられた。ポーシャ(ヴェニスの商人)やヴァイオラ(十二夜)など、シェイクスピアの戯曲では男装する女性も少なくないが、これは単純に、上のような制約があった結果なのかもしれない。だがこの、少年の演じる女性による男装、というのは、とても興味深い。現在の舞台では、女性が男装し、しかもそのことに登場人物の誰も気づかない、などという約束事は成立しない。だが、この男装の麗人という両性具有の妖しい魅力は、モーツァルトの「フィガロの結婚」のケルビーノや、宝塚の男役を例に出すまでもなく明らかだろう。

「お気に召すまま」ではこの関係が特に複雑で、1 男である少年が、2 ロザリンドという女性を演じ、3 男装してギャニミードを名乗り、4 <恋愛ごっこ>のロザリンドを演じる、となる。ーーこれはいったいどんな舞台だったのか? 
妙にリアリズムばかり追い求めた結果、私たち現代人は演劇を楽しむための重要な何かを失ってしまったのかもしれない。

ドリトル先生航海記
ドリトル先生航海記
岩波書店
price : ¥798
release : 2000/06

懐かしくて新鮮

小学4年の子どもに読ませようと購入したドリトル先生シリーズのなかの1冊。

つい懐かしくなって、まず自分が読みたくなってしまいました。
子どもの時にも夢中になった記憶がありますが、大人になって読むと物語の内容はもちろんですが、文章の細かい表現などにもつい目がとまり、この表現いいなぁなどと感心したりしてしまいます。

こういう本はいつまでも心の栄養になると思います。
どんどん読み継がれていってほしいです。
ピッピ南の島へ
ピッピ南の島へ
岩波書店
price : ¥714
release : 2000/08

深い余韻を残すラスト

はちゃめちゃに元気なピッピ。でも、よ〜く読むと、ホントは寂しがりやでやさしい繊細な女の子なんだな…って分かります。

年をとるごとに、人生って思い通りにいかないと気付かされるけれど、ピッピはみんなの心の中に住んでいる永遠の希望なんですね。

大冒険を繰り広げたあとの、静かなラストシーンに、深く感動しました。

るるぶイタリア―ローマ フィレンツェ ミラノ ヴェネツィア (’07)
るるぶイタリア―ローマ フィレンツェ ミラノ ヴェネツィア (’07)
JTBパブリッシング
price : ¥1,050
release : 2006/09

印度放浪
印度放浪
朝日新聞
price : ¥1,050
release : 1993/05

情熱的、絵画的ですが・・

当時の若者が印度に自らをさらけだして、日本人の自分として感じたことが、ある意味忠実に書かれてます。写真、文章も含めて色彩感のある表現は今読んでも流石といえます。
その反面「話の軸が見えない日本へのアンチテーゼ」や「単に世に出たい若者の鼻息」っぽいものが見えすぎて(これは割り引いて読むべきなのでしょうが・・)かなり「臭み」があるのも否めません。
個人的には若い人にこの本を読んで一番感じてもらいたいのは、自らにとって「信仰とな何か」という点ですね。藤原さんも、これを書いた当時は、そういった立ち位置、アイデンティティを自覚せずにヒンドウーはスゴイばっかり書いていますが、多分このあとその問題にぶつかったはずです。
私個人は無宗教ですが、世界でも稀有な「宗教オンチ」の日本人の一人として、改めて自分の信仰を考えるキッカケにしたいですし、若い人も
宗教自体を「色メガネ」で見ずに、自分を考え直すキッカケになればいいと思います。

現代語訳・徒然草
現代語訳・徒然草
河出書房新社
price : ¥714
release : 2004/04/07

恋愛時代〈上〉
恋愛時代〈上〉
幻冬舎
price : ¥600
release : 1998/08

最初はイライラさせられるも、後半には感動の秘密が待っている恋愛小説

 26歳の衛藤はるはスポーツジムのインストラクターで、34歳の早勢理一郎は書店の店長。この2人は2年前に1年ちょっとの結婚生活を終えるが、今も付き合いを続けている。この主人公でもある2人がひょんなことから互いの結婚相手を探すこととなるのだが、互いに相手に対して未練を持ちつづけ、今まで以上に相手のことを考えていくのだが、理一郎が初恋の相手と同窓会で会うこととなり、2人は結婚することに。その神父役としてはるが務めることとなるのだが、はるはこの結婚式当日に理一郎と離婚の原因にもなったことの隠された秘密を知ることに……。

 野沢尚としては異色作といえる恋愛小説ですが、上下巻を感じさせない程一気に読まされた作品です。上巻では主人公の2人の態度に読んでいて互いの煮え切らない態度にイライラもしましたが、下巻では感動の秘密が隠されており、物語としても登場人物それぞれの個性を明確にして、特にラストは実にハラハラさせてくれます。その登場人物も実にいい人達ばかりで、それが物語の魅力にも繋がっています。

風に愛された海賊―華麗なるマロリー一族
風に愛された海賊―華麗なるマロリー一族
ソニーマガジンズ
price : ¥903
release : 2006/02

元海賊のヒーローならではの話

ヒーローは元海賊、ヒロインは海運業の令嬢ということもあり、船旅が中心なのでとにかくいろんな所に行ったり来たりと場面展開が速くテンポがいい話でした。このシリーズならではの主人公二人の言い争いも健在で前の二作同様コミカルです。しかも今回は第一作目『令嬢レジーナの決断』の姪っ子大好きおじ様に匹敵する、妹大好きなヒロインのお兄様方(なんと五人!)も登場しておりとっても賑やか。
ヒロインのお兄様方に邪魔されながらもヒロインを手に入れようと頑張る本物の恋に目覚めた放蕩者ヒーローの終盤の行動は必見です。
読んでいると必ずどこかで笑ってしまうところがあるような楽しい作品でした。
屋上物語
屋上物語
祥伝社
price : ¥620
release : 2003/06

人間くささが魅力

〜 長編とはいいながら、連作短編集のような作りです。一つの話が終わったと思うと、その中の一人または一つの出来事が次のお話につながっていく。

 それぞれの話のラストは、決してハッピーエンドばかりではありません。ちょっと救いがない、というか悲しい結末のものもあります。が、そこがまた人間臭いというか、現実っていうのはこんな悲しい出来事の〜〜積み重ねだったりするのかもしれないと思わせる、そこがまた味のある小説になっています。

 『花の下にて春死なむ』や『メインディッシュ』のようなちょっと心温まるミステリーが好きですが、こんな人間臭い作品もなかなかです。

 やくざすら懐柔してしまうさくら婆ァの魅力。自身がつらく悲しい体験をしているからこそ、人には優しく、ときに厳しく〜〜なれるのかもしれません。
 
 結末が悲しい話が多いにも関わらず、読んだ後はなぜか清々しく、また明日に立ち向かっていけるような気持ちにさせてくれるのは、作者のチカラでしょうね。〜

GAME NOVELS キングダム ハーツII Vol.3 Tears ofNobody
GAME NOVELS キングダム ハーツII Vol.3 Tears ofNobody
スクウェア・エニックス
price : ¥700
release : 2006/09/29

キャラクターを楽しむだけだとしても

ホロウバスティオン2周目から物語は始まります。
リク、ナミネ、アクセルの心情と行動を中心にソラ達の旅(ゲーム中のを簡潔にまとめたもの)、機関やディズ、ディズニーキャラ、FFゲストキャラの胸中が描かれています。
今回はメインキャラであるロクサスとカイリは登場しません。

作者様のスタンスなのか、相変わらずKHの売りである世界それぞれの空気の質感や情景は薄いのですが、わかりやすい書き方をして下さっているのだと割り切ってしまえばそれほど苦にはなりません。
ゲーム中で説明されなかった背景が明かされることを期待していた身としては、残念です。
ソラ達が眠っていたポッドは誰が作ったか(それらしい描写があると感じたのは私の勘違いでしょうか)。本体とノーバディが近付くとどうなるのか(次回配本で今度こそ明らかになってほしいです)などなど。
ゲームの小説ですからそこまで望むのは欲が深いとわかっていても、大好きな作品だからこそより深く知りたいということがたくさんあります。折角の『小説』という媒体が勿体無く思います。
そして肝心のキャラクターといえば。危惧していたことが現実になりました。
登場人物の心性を理解しやすいようにとの作者様の心遣いを好ましく思っていましたが、今度ばかりは仇となっています。多くの魅力的な登場人物を拾い上げようとしてくださるのはありがたいのです。けれど主観を変える手法はとても難しいもの。風呂敷を大きく広げたおかげで大味になっているのは否めません。それに一人称と口調が全く変えられているキャラがいるのです。心がけ一つで物語の完成度はぐっと増すのではないでしょうか。

天野さんのイラストと細部まで描こうとの姿勢とに、星二つとさせていただきます。
KHという作品が好きだからこそ作者様には最善を尽くしていただきたかったです。
夜は満ちる
夜は満ちる
新潮社
price : ¥460
release : 2007/02

ホラー短編の上手さ

小池作品の短編は面白い。
さらっと読めて手軽だけど、ちゃんとしたオチがある。
旅行用に2冊ほど購入して機内で読みましたが、これはちょっと怖かったので・・・途中で止めちゃいました(笑)
出張先のホテルの部屋で読むのも怖いです。

こう来るか?なるほど、と思わせる作品と、やっぱりこうだったか、と思わざるを得ない作品と極端なところもありますが、やっぱり面白いことには違いなく、小池作品は見逃せません。
黒魔女さんが通る!!〈PART2〉チョコ、空を飛ぶの巻
黒魔女さんが通る!!〈PART2〉チョコ、空を飛ぶの巻
講談社
price : ¥609
release : 2005/12

不思議なクラス

さらにパワーアップした「黒魔女さんが通る!!part2」。
今回から読者へ応募したキャラクターがすばらしい活躍ぶりを見せてくれます。動物に好かれすぎる子、ぬいぐるみとしかしゃべらない子、家がヤクザ!の子、などなど個性溢れる人ばかりです。こんな子達がいるクラスの先生は大変だなぁと思います・・・。
読んでいるとつい口元がニヤついてしまいます。とにかく面白いです!
一度でも読むことをおすすめします!!!
新訳 ハムレット
新訳 ハムレット
角川書店
price : ¥500
release : 2003/05

To be,or not to be

本作はW・シェイクスピアによる四大悲劇の中でも最も有名な作品。
デンマーク王子であるハムレットによる復讐と苦悩を描く。

劇作家であるシェイクスピアの作品は、小説というより舞台の台本である。
本文の全てが台詞から成っており、心理や背景の描写がほとんど無い。
一般的な小説に用いられる一人称、あるいは三人称に慣れている私にとって、
最初は非常に読み辛かったものの、慣れてくるとこれはこれでなかなか面白い。
台詞によってのみ表現される登場人物の心理や感情。
その為、冒頭では登場人物の善悪の設定を掴むことは困難だが、
読み進むにあたってそれらは徐々に氷解してゆく。

しかし全てが氷解する訳ではない。
私にとっては本作でも謎が残る。
ハムレットは何を思ってボローニアスを屠ったのか?
川に身を投げたオフィーリアを本当に苦しめたのは何であったか?
そしてハムレットは本当にオフィーリアを想っていたのか?
私の読み方が浅いのか、それとも舞台そのものを観る必要があるのだろうか。
デルフィニア戦記 第四部 伝説の終焉2
デルフィニア戦記 第四部 伝説の終焉2
中央公論新社
price : ¥680
release : 2005/03/23

相変わらず面白い

初めからレベルの高い人が主人公なだけにパワーで進んでいくストーリーは変わらずですが、それでも爽快感はばっちりです
今回はリィよりもシェラに焦点が当たっていますが、それはそれで面白いですね
いつも王妃大活躍じゃワンパターンですし
おじいちゃんがおばけになったわけ
おじいちゃんがおばけになったわけ
あすなろ書房
price : ¥1,365
release : 2005/06

◇何を忘れたのでしょう?◇

 
 お葬式の後もおじいちゃんは天国へいけません。
何か忘れ物をした様子…。孫と一緒にその原因を探します。
人は死んでも何かを残します…決して死は恐くないことをこの本は教えてくれます♪

読んであげるのなら5歳ぐらいから、自分で読むなら小学校低学年から

拳獣伝
拳獣伝
日本出版社
price : ¥840
release : 2007/05

ロードス島攻防記
ロードス島攻防記
新潮社
price : ¥420
release : 1991/05

イタリアのカデット

フランスのガスコーニュ地方に生まれ中世欧州全土に広がった言葉で、意味は封建貴族の二男以下の男子がカゼットです。16世紀初頭に生きた若い三人のカゼットの物語です。コンスタンチノープルの陥落、レパントの海戦との三部作です。イスラム文明との戦いをテーマに取り上げています。ロードス島の戦いに敗れた騎士集団がたどり着いたマルタ島。ビザンチン文化が衰退した1500年代を舞台に歴史の物語として一気に読ませる内容です。
浅草色つき不良少年団
浅草色つき不良少年団
文芸春秋
price : ¥1,550
release : 2007/05

新人とは思えない出来。

戦前の浅草を舞台にした、不良少年団の活躍を描く軽いタッチのミステリー。
当時の様子が手に取るほどにわかる、精密な描写がとてもよかったです。
新人とは思えない上出来の作品でした。
江戸川乱歩ファンも必読でしょう。
シャーロック・ホームズの生還 新訳シャーロック・ホームズ全集
シャーロック・ホームズの生還 新訳シャーロック・ホームズ全集
光文社
price : ¥900
release : 2006/10/12

風流江戸雀
風流江戸雀
新潮社
price : ¥540
release : 1991/06

作者の力作 面白い

確か、毎日新聞にのった書評欄で「私の選ぶ杉浦日向子3点」の中にあげられていたもの。初期の作品であり、この作品で漫画賞を受賞した。一作一作を月刊誌に書き続けたものを本にしただけに、一つ一つの絵に、丹精がこめられ、仕上がり度がすごい。江戸時代の庶民たちの、明るいユーモアが、ほんのりした健康なお色気とともに出ている。読んでて、気持ちが、ほんわかしてくる。これは、百物語とともに作者の傑作である。
鬼平犯科帳〈2〉
鬼平犯科帳〈2〉
文藝春秋
price : ¥540
release : 2000/04

時代劇小説ではなく……

「悪を知らぬ者に悪を取り締まれるか!」
この言葉が、凄い印象に残っています。
「妖盗葵小僧」、「蛇の平十郎」では、情け容赦なく取り締まる鬼平も、「女掏摸お富」の様に、厳しいながらも情を見せる鬼平の魅力に、酔いしれます。
鬼平は、時代劇小説ではありません。
200年前の日本を舞台にした、
「ハードボイルド小説」
です。
塩野七生ルネサンス著作集〈6〉― 神の代理人
塩野七生ルネサンス著作集〈6〉― 神の代理人
新潮社
price : ¥1,995
release : 2001/09

4人の法王とイタリアの衰退

ルネッサンス時代の方法4人の物語をそれぞれスタイルを変えた叙述形式で書き分けています。
十字軍の最高を夢見るピオ二世
宗教改革の先駆けとも見れる修道士サヴォナローラとしたたかに相対するアレッサンドロ六世
信念と行動力が裏目に出て、イタリア、カソリック協会の衰退をもたらすジュリオ二世
イタリア・ルネッサンス末期を彩るお祭り好きのレオーネ十世
これら4人の法王の姿を通じて、カソリック教会の俗界における権力の衰退、イタリアの衰亡、ルネッサンスの終焉が重ね合わさって描かれていきます。
日本語で読める同時代を描いた書籍が少ないことを考えれば、イタリア史やルネッサンスに興味がある人なら読む価値は十分にあるでしょう。

ご主人様には従わない!―オレ様には敵わない!
ご主人様には従わない!―オレ様には敵わない!
角川書店
price : ¥600
release : 2007/04

遊びと人間
遊びと人間
講談社
price : ¥1,260
release : 1990/04

すべてに適用できる興味深い視点があります

アゴン、アレア、ミミクリ、イリンクス、の四つの要素が単に遊びの要素だと言いたかった<だけ>ではない。そこがじつに面白い内容のです。実際にはー、人間のすべての生真面目な活動や、重要だと思われるすべてが、このような遊びから、発しているかもしれない、という視点の転換を促すような問題作でもあります。人間の文明の活動の隣に昆虫の世界の現象を提示したりしながら、カイヨワはアナロジカルに人間が営んでいる文明の優位性というようなイメージの払拭を図っているかに見えます。ミミクリ・イリンクス的な原始文化から、アゴン・アレア的な文化が生じることを文明化と呼ぶ、というようなくだりから、この傾向は顕著になります。ちょっと宇宙人的な視点に目眩を感じるには絶好の本です。
内なる子どもを癒す―アダルトチルドレンの発見と回復
内なる子どもを癒す―アダルトチルドレンの発見と回復
誠信書房
price : ¥2,100
release : 1997/10

回復への道しるべ

自分がACであることに気が付き、12ステップを使った自助グループに参加するようになりました。
ミーティングに出席し分かち合いをすることは、過去の自分や本当の自分と向き合うことにつながり、様々な気づきをもたらしてくれます。これは回復に欠かせないことだと思います。

しかし場合によっては、そのミーティングが「単なる自己憐憫の集い」になってしまい、かえって回復を妨げることにもなりかねないことにも気がつきました。
そして自分がそのような状態にはまっていました。

この本は、自分の回復がどの段階にあり、どのような課題に取り組めばいいのかを教えてくれます。それにより上記のような回復作業の行き詰まりをかなり防ぐことができるようになるでしょう。
他にも、ACの持?!??ている誤まった考え方(白黒思考など)や新たに身に付けるべき適切な態度(アサーティブなど)などを具体的に紹介しており、大変参考になります。

この本を読みつつ「ミーティング」に出席することで、私の回復作業は軌道に乗ったように感じます。少なくとも「本当にミーティングは回復の役に立つのか?」といった不安はかなり取り除かれました。
現在自助グループに参加しつつ、不安を抱えている方に特にお勧めします。

モンテ・クリスト伯〈2〉
モンテ・クリスト伯〈2〉
岩波書店
price : ¥693
release : 1956/01

【商品詳細】

今も昔も復讐鬼の物語が人々の心を惹きつけてやまないのは、それが幸福と安寧に背を向けた人間の究極の姿だからであろう。世界の文学史上最も有名な復讐鬼、モンテ・クリスト伯。19世紀フランスの文豪、デュマが創造したこの人物もまた、目的を果たすごとに、底なしの泥沼へと一歩足を踏み入れていく。 本名、エドモン・ダンテス。マルセイユの前途有望な船乗りだった彼は、知人たちの陰謀から無実の罪で捕えられ、14年間の牢獄生活を送る。脱獄を果たし、莫大な財宝を手に入れたダンテスは、モンテ・クリスト伯と名乗ってパリの社交界に登場し、壮大な復讐劇を開始する…。 文庫本で7冊の大著である。物語に多少「できすぎ」の感もあるが、そんな懸念をすぐに吹き飛ばしてくれるほど波状に富んだ展開で、息をつく暇もなく読み通してしまう。フランス文学の大著といっても、机に向かって姿勢を正して読む、というよりは寝そべりながら読むうちについ夜更かししてしまう、というタイプの作品である。 何と言ってもこの小説の白眉は、伯爵の用意周到かつ執拗な復讐の過程である。着々と目的を遂行していく姿が、心理描写をいっさい排した文体で描かれ、後年のハード・ボイルド文学をも連想させる。 復讐の物語にハッピー・エンドはあり得ない。もしあるとすれば、主人公がどこかで「妥協」を見出す必要があろう。モンテ・クリスト伯が最後にどんな選択をするのかも、読みどころのひとつである。(三木秀則)

神秘的な復讐劇!

ただの怒りに燃えた復讐とは違う。知性、人徳の裏に隠れた復讐心。僕が読んだ中で、一番のドラマティックな小説です。
再生〈上〉―続・金融腐蝕列島
再生〈上〉―続・金融腐蝕列島
角川書店
price : ¥700
release : 2001/12

【商品詳細】

金融機関の不祥事を題材に、虚実織り交ぜて腐敗の構図をえぐる大人気「ビジネスパニック」シリーズの最新刊。『金融腐蝕列島』は総会屋への利益供与を、『呪縛』は第一勧銀、興銀、富士の3行統合をそれぞれ予言したとして話題を呼び、役所広司らの主演で映画版も製作された。舞台は金融不祥事で危機に陥った協立銀行。不良債権の回収・処理に奔走していた営業本部プロジェクト推進部の竹中治夫に、銀行の犯罪を問う住宅管理機構と対決せよという「特命」が下る。その後も銀行トップの後継人事抗争に巻き込まれるなど、竹中はまるで風に舞う木の葉のように翻弄されるが、銀行マンとしてのプライド、そしてなにより人間としてのモラルから銀行の再生を目指して尽力する。「なんでこんなことまで知っているのか」と業界人らをうならせる膨大かつ綿密な取材は健在で、圧倒的なリアリティーへと結実している。また、高杉作品に特有の会話の多さは、各登場人物の性格をより印象的なものにするとともに、作品自体に小気味よいテンポを与える役割も果たしている。社会派ドラマとしてではなく、徹底したサラリーマンものとして描くことによって、竹中のような中堅クラスの行員に「腐りきった金融機関を立て直すのは君たちだ」と奮起を促しているようにも思える作品だ。(磐田鉄五郎)

前作と比較にならないぐらい駄作

前作が銀行内部を見事に描いており、続編を読んだが、これはとんでもなく駄作だ。

ただ無駄に文字を書いているだけである。
ここのエピソードに深みがまったくなく、つながりもない。
主人公の個人的なエピソードも盛り込まれているが、表層だけで、本論となにも関係がない。

ちょっとこれはひどすぎるのではないですか?
恋語り―緋風の蝶
恋語り―緋風の蝶
講談社
price : ¥630
release : 2007/06/28

谷川俊太郎の33の質問
谷川俊太郎の33の質問
筑摩書房
price : ¥714
release : 1986/03

【谷川俊太郎の33の質問】に答えてみた。

Q1.金、銀、鉄、アルミニウムのうち、
   もっとも好きなのはどれですか?

 ⇒ 鉄。普段は固く硬い。高熱を加えれば緩く軟らかくなる。

ほか33問を色々な人に訊いています。

結構、答えるの、考えて悩みましたわ、コレ。
ユーフォリ・テクニカ―王立技術院物語
ユーフォリ・テクニカ―王立技術院物語
中央公論新社
price : ¥945
release : 2006/12

安心して読めます

人物設定やストーリは,かなりオーソドックスなようです.
そのため,おどろきはなく,ありがちな展開にもなりますが,
主人公の派手な喜怒哀楽や,ドタバタは楽しませてくれますし,
ちょっといい話もまじえ,最後まで安心して読むことができます.

また,はじめのうちは科学技術の話が出てきたりするので,
むずかしめの言葉など,ややとっつきにくい感じもしますが,
『架空の技術』なので,あまり気にしなくてもいいと思います.
逆に興味がわけば,未知の技術を想像するのもおもしろそうです.

なお,このあとの続編も検討されているとのことで,
キレイに終わった本作からどう広がるのか楽しみです.

ただ,表紙はもちろん,登場人物一覧もイラストなのに,
作中に,いっさい挿絵がないというのは少し残念でした….
スパイガール
スパイガール
理論社
price : ¥1,575
release : 2006/10

mission impossible

原書が発売された時から題名にそそられ、あらすじを読んでさらに興味を持っていました。
「上品なお嬢様のための私立学校が実はスパイの養成所…。
両親ともに元スパイという、校長の娘が普通の男の子と恋に落ちて―?!」
という荒唐無稽な設定ですがメグ・キャボットの作品が好きな人なら難なく楽しめると思います。
スパイとしての小ネタもたくさん織り込まれています(007、ミッション・インポッシブル、チャーリーズ・エンジェル、エイリアスetc.)。
古いネタもあるようで正直言ってあたりをつけることは出来ても完全な元ネタまではっきりは分かりません。…まぁ分からなくても楽しめることはたしか。
なんだかんだ言ってるけど楽しかったです。
スパイガールという安直な邦題(原書タイトルとは似ても似つかない)も最初はどうかと思ってたけど読み終えたあとは案外気に入ってました。
キャラクターではメイシーがどんどん"仲間"になってく様子が良かった。
続きを待ってます。というかあの最後はかなり思わせぶりだよ。気にならないわけない。
生きる
生きる
文芸春秋
price : ¥490
release : 2005/01

読んで生きる

表題作、「安穏河原」、「早梅記」の三篇。
表題作では、死を覚悟していながら、計らずも生きねばならなくなってしまったことへの
懊悩、苦悶を克服し、生きることの感動を描いている。
「安穏河原」も志を全うすることの美しさをうまく描いており、励まされる。
「早梅記」では、人生の中で失ってしまったものの美しさを、穏やかなまなざしから
描いており、良作。
いずれも、心地よい読後感。
トラベリング・パンツ
トラベリング・パンツ
理論社
price : ¥1,449
release : 2002/04

本に興味を持ったきっかけがこれだ!!

本に興味のなかった私は、この本がきっかけでYMシリーズなど他の本も読むようになりました。
私はすでに、今読んでいる最中の「フォエバー・・」以外を全部読みました。それぞれ女の子たちが抱える悩みや不安が書いてありとても共感できるところがあり、つい真剣になって読んじゃいます。
読んでいくうちに、内容が深刻になっていったり、次に起こる事を予測しながら読んじゃうので、読むのに集中ちゃいます。なにか本を読んでみたい、本が苦手・・・。っていう方はぜひチャレンジしてみてください!!アメリカの知り合いの子もはまってる子もいるくらい、良い本です!

シリーズが増えるごとに内容が、本当に面白くなっています!マジお勧めです。
人のセックスを笑うな
人のセックスを笑うな
河出書房新社
price : ¥420
release : 2006/10/05

誰も笑っちゃいませんよ?

『人のセックスを笑うな』です。タイトルは、とりあえずインパクトありますね。
内容は……濃厚なセックスシーンの描写はありません。セックスシーンは当然あるのはあるのですが、あっさり書かれていますので。そういうのを期待している人、逆にそういうのが苦手で躊躇っている人はご注意ください。

文章は、全体的にあっさりしています。
あらすじにある通り19歳の男と39歳人妻の恋愛なのですが……昼ドラのようなドロドロ不倫ではなく、あっさり、ピュアな恋愛です。
ピュアな恋愛といえば、セカチューなんかだと、二人は高校生で、キスまではしてもセックスまでは行っていない、という関係でしたが、本作は、まあいちおう二人ともオトナですから、セックスはします。セックスをするしないが、ピュアであるないを決めるものでもないと思いますので。

あっさりしているし、話自体も短いので、そこに物足りなさを感じる人も多いかもしれません。『虫歯と優しさ』という短編が併録されてはいますが、それでも本は薄いですし。
あと、タイトルと同じくらい、作者さんのペンネームが、インパクトあると思いませんか?

我が家のお稲荷さま。〈6〉
我が家のお稲荷さま。〈6〉
メディアワークス
price : ¥536
release : 2006/11

人物たちは健在。しかし物語は死に気味。

人物は相変わらずですね。どれもそれぞれの個性を保っているし、健在です。
しかし、物語は死に気味です。なぜか。それは僕が電撃hpで短編三本読んでしまったからですよ。壱章AとB。弐章。これら全てです。残りは余章と参章だけです。
しかし、なによりも納得できないのはイラストの放電映像さん。
今回のために描いたイラストは表紙込みでたった二枚。でもパソコンのHD吹っ飛んだからしょうがないのかな。
死んでもいい―マニラ行きの男たち
死んでもいい―マニラ行きの男たち
講談社
price : ¥520
release : 2004/10

まさか知っているひとがモデルとは・・・?

この小説のモデルになった方を存じ上げています。現地カラオケのママなら「ヒーロー」と言えば知っているママは多いはずです。
ご本人からは、学生時代の先生から「お前が小説の題材に選ばれるとはびっくりした」とコメントを頂いたと聞きました。本人もまんざらじゃない様子だったのを覚えております。
さて、内容ですが本当の意味でフィリピン人のホスピタリティが理解できる小説となっています。
ただし現実のフィリピンでは危険な場所も多く存在しているので気をつけなければなりません。
東南アジアの一端を垣間見れる小説です。
翻訳夜話2 サリンジャー戦記
翻訳夜話2 サリンジャー戦記
文藝春秋
price : ¥777
release : 2003/07/19

これは小説です。

「キャッチャー」みたいに口語でつづられる、物語にはいくつもの解釈があると思う。村上さんが感じて、そして作り上げた「キャッチャー」の物語=解釈が面白くて、評論などが好きでない人も、普通に「小説」として読めると思います。それくらいエキサイティングな作品。
ドリームバスター
ドリームバスター
徳間書店
price : ¥1,680
release : 2001/11

中高生向きなのかもしれない

 人間の悪夢を舞台に異世界の犯罪者と賞金稼ぎが戦う、なかなか面白い設定ではありました。また特別重たいテーマや要素を持ち込んでいないのでサクサク読めました。しかし軽く読めるという反面、読後にあまり得るものがないというのが正直なところです。あっさりしすぎてるんですよね。中高生なら純粋に楽しめるんでしょうが、私の場合は何か一癖あるようなものを期待してしまうのです。それにここで出てくるテーラの設定や各キャラの人となりがどこかの漫画やアニメで見たような感じがするのも気になりました。


ハーレムエンゲージ
ハーレムエンゲージ
キルタイムコミュニケーション
price : ¥662
release : 2006/12

南北朝時代がモデル、かな?

『ハーレムエンゲージ』です。
異世界ファンタジーを舞台にしたハーレムもの。ヒロインは四人です。
やはりヒロインの描き分けがきちんとできているので、読んでいて混乱することがありません。四人の特徴も良く出ていますし。最後は当然四人同時プレイもあります。

一人一人のエッチシーンが丁寧に描かれていて、いいです。四人同時ハーレムプレイも、ダラダラすることなくすっきり書かれているので、最後までスピード感と高揚感を持って綴られています。
やや惜しいのは、冒頭の文章。ややかたく、四字熟語なんかも多用していて、ここがちょっとつっかかりましたが、最初のエッチシーンに入ってからは一気に行けます。
きのう、火星に行った。
きのう、火星に行った。
講談社
price : ¥390
release : 2005/03/16

日常の中での成長

私にとっての初笹生さん作品でした。

内容はなんでもない日常・・・
きっとこんな奴クラスに一人はいるよねっていう主人公・・・
そして子供らしくてかわいい弟。

バッテリーなんかを好きで読んでいる私にとってかなりツボでした。

なんでもない日常・・・
その中で主人公は成長していっている。
すがすがしくて、すごく気分が晴れ晴れ。
最後の数ページは本当に爽快!
笹生さんのスバラシイ(独特の)文章力にびっくりさせられ、ファンになっちゃいました。
私もあのゴーグル欲しい・・・・!
主人公と同年代の男の子に読んで欲しいなぁと思いました。

笹生さん作品には「弟」って多いですねw
「僕は悪党になりたい」でも弟。
読んでるうちに弟欲しくなっちゃいましたよ・・・(え
150cmライフ。
150cmライフ。
メディアファクトリー
price : ¥924
release : 2003/02

150cmの世界とは?

まず、「150cmライフ。」という題名に誘われました。
150cmの作者と159cmの私との世界は、何か違うのかな?と興味を持って読み始めました。
150cmという小ささは不便なこともあるけど、ちょっとお得なこともあるよー、
といういくつかのストーリーで構成されています。
高いところに手が届かない不便さや、洋服を買うときはお直しが必要、など、
私も手が届かないところというのはいくつもあるけれど、洋服はだいたい
既成のものをそのまま着られるので、大変だなー、と単純に思ってしまいました。
でも、159cmの私は、まあ「普通」だけど、150cmはコンパクトでキュートな
魅力があるように感じられました。
私の幸福論
私の幸福論
筑摩書房
price : ¥672
release : 1998/09

いろいろ考えさせられます。

もともとは若い女性向の雑誌に連載されていたものを集めて本にしたものなので、福田恒存は本の中で女性、特に若い女性にむけて語りかけています。この本が加筆も経て出版されたのはもうずいぶん前のことですから、内容的には現在の実情とはあっていないな、と感じられる部分も多々あるかもしれません。若者に関して論じた部分、働く女性に関して論じた部分などに現在との違いが感じられます。しかし、それをふまえてもこの一冊は読む価値はあると思います。人間が生きていく際の、最も根本的なことに関して、福田恒存という人が私たちに伝えたかったことがかなり具体的に書かれています。
個人的に特に印象的だったのは、「美醜について」「教養について」などの章です。「美醜について」の章では、福田は誰もがなかなか口に出せなかったであろうこと、すなわち人の間には顔が美しいか醜いかということによってはじめから不公平が生じているのだ、ということをあっさりと明言します。この章によって、福田は評論家としては少々「変わった」人だなということが読者のほうに印象付けられると同時に本の中に引き込まれていきます。また、福田が最初のいくつかの章を中心に展開している宿命論は、私たちが気づいているようでいなかった自分自身の心の動き方を明示してくれ、目からうろこが落ちたような気分になります。また、もうひとつ私にとって印象的だった「教養について」の章では、頭に知識を詰め込むことと教養を身につけるということはまったく違うのだと言うことを示し、今の私たちの社会でもはっきりと存在する表面だけの学力至上主義、詰め込み主義に一石を投じます。
そのほかの章でも、個性的で面白い、一本筋の通った論が展開されています。自分は福田に賛同できるかどうか、じっくり考えながら読むと、読み終わったときには少し世の中が変わって見えるかもしれません。
精霊の木
精霊の木
偕成社
price : ¥1,260
release : 2004/05/25

「守り人シリーズ」の原点

「守り人シリーズ」がとてもおもしろかったので、その流れでこの本を読みました。
歴史って一方的な見方(特に先進国サイドで)が多いけど、多角的に知ることの大切さを感じました。
だって新大陸発見にしても、学校の歴史ではすごいイイこととして扱ってたのに…。
発見された側の悲劇を知らずにきてしまいました。
そういう日陰に生きた人々について、小説の中に織り込んで伝えてくる本です。
フィフス
フィフス
幻冬舎コミックス
price : ¥898
release : 2005/02/28

くせ者40代男攻、毒舌30代男受。

毒舌で悪魔のしっぽが見え隠れするような捻くれた性格の受が、
ギリギリのところで攻に本心を吐露するシーンがたまらなく好きです。
実は健気なところもあるのに、意地でも本心を隠そうとする受がかわいいなぁと思います。

シリーズは完結してしまいましたが、私はシリーズの中ではこのフィフスが一番好きですね。
最後の宝貝(ぱおぺい)―封仙娘娘追宝録・奮闘編〈5〉
最後の宝貝(ぱおぺい)―封仙娘娘追宝録・奮闘編〈5〉
富士見書房
price : ¥588
release : 2006/02

ろくごまるに復活!

短編集の第五弾です。6編の短編が掲載されていますが、半分が仙界編となっている点が特徴的です。
 中でも「龍華陶芸に凝り、またしても護玄心労す」は、本編で宝貝の流麗絡が、嫌っている相手である理渦記との会話が読める点で注目です。あと、この話の題名だけ何故か水滸伝風です。
 輝志さんも述べていますが、口絵・本文イラストを描いている「ひさいちよしき」氏の絵柄が変わったと感じました。表紙や白黒絵はそれほど感じませんが・・・。
赤ひげ診療譚
赤ひげ診療譚
新潮社
price : ¥580
release : 1964/10

山本周五郎傑作 

 自らの意思とは反し小石川養生所に派遣され、所長である赤ひげの元で働くことになった青年意志を主人公とした物語。

 社会的弱者である多くの患者を前に、自らのを犠牲にし治療を行う赤ひげの姿にし、青年医師は次第にその人間性を変えていく。

 特に多くの医療関係に従事する人には読んでほしい、山本周五郎を代表する感動の一作だ。

 周五郎の作品、その人情どっぷりの作風を「まるで濃い味噌汁を飲まされているようだ」と比喩する人々の声を少なからず聞いた事がある。
 私は反論したい。本書にある赤ひげの言葉に耳を傾けてほしい。そうすれば周五郎の人間に対する強い愛情を必ず感じ取れるはずだ。
妖精の丘にふたたび〈2〉―アウトランダー〈11〉
妖精の丘にふたたび〈2〉―アウトランダー〈11〉
ソニーマガジンズ
price : ¥924
release : 2006/07

いつも元気?な二人が大好き

シリーズも11巻になって、すっかり熟年夫婦と思いきや、いろいろしでかすジェイミーとクレア。そんな二人が大好きです。それに娘のブリアナとロジャーの恋もどうなることやら!時代はまた戦争に向かっていきますが、今は二人が築いていく生活に興味津々です。
土方歳三散華
土方歳三散華
小学館
price : ¥560
release : 2001/03

個性や面白さが欠けている

この著者の沖田総司を扱った本のレビューにも出ていましたが、
「文章に魅力が無さ過ぎる」
という意見に、自分も全く同感です。
真面目な姿勢はうかがえるけど、教科書風とでも言うか・・・
お勉強をさせられてるみたいな味気ない気持ちになってしまう。
心理描写が少ないせいか感情移入もしづらくて、けっこう読むのがしんどかったです。

ただ、著者のお人柄か文章や作風にイヤラしい所が無かった。

「個性」も「言葉」も関係ないという、活字中毒の人には受けるでしょう。

野に咲く白薔薇
野に咲く白薔薇
ハーレクイン
price : ¥714
release : 2006/01

キャベンディッシュ家最初の物語

トーリ・フィリップスの文章の高尚さと表現力の巧みさはアメリカ現代大衆文学の女流作家の中でも有名であるが、
翻訳者の古沢絵里氏がハーレクインの翻訳家の中でも群を抜いてうまい。
彼女の日本語語彙の多様さとそれをさりげなく駆使した格調高い文章は最大賛辞に値する。
(ハーレクイン翻訳家の中には誤訳をしている方や、日本語語彙が足りないために原書より幼く拙い文章になっている本もある)
ストーリーは15世紀末イングランドのキャベンディッシュ家当主と許嫁の物語であるが、この許嫁というのが大変な出自であり、それを若き当主が支え守る。
この当主の息子たちの物語が『沈黙の騎士』『身代わりの婚約者』であり、さらにその孫娘の物語が『ハロウィーンの奇跡』となっている。
原書で読まれるのが一番ではあるが、いずれも古沢絵里氏の翻訳なので安心して宝石の如き文章を堪能されたい。
西の魔女が死んだ
西の魔女が死んだ
小学館
price : ¥1,229
release : 1996/03

ココロの柔らかいところを刺激する

見事にヤラれた。
電車の中で立ったままジンワリしてしまった。何と言えば良いのだろう、心の柔らかいところを、ギュッと掴まれるのではなく、優しくさすられるような感覚。読後感は非常に爽やか。
ファンタジーなのだが、読者を試すかのような抽象性。それでいて、心の柔らかいところを刺激するストーリー。綺麗な言葉。何度も読み返したくなる作品ばかりである。
レイン ―雨の日に生まれた戦士
レイン ―雨の日に生まれた戦士
アルファポリス
price : ¥1,155
release : 2005/10

無敵主人公物語

書店でオススメ品だったのと、表紙が綺麗だったので購入しました。
帯の読者感想?も賞賛しまくってたので、すごく期待してたんですが…
ちょっと物足りなかったです、特に後半になると結果が見えてて。
でも、軽くファンタジーを楽しみたい方は買ってみても良いかもしれません。

まだ一巻しか読んでませんが、個人的に不完全燃焼。
二巻以降も出てるみたいですが、ちょっと悩んでしまいます。
主人公の過去もありきたりでした…まだ伏線があると良いんですが。
レディ・ジョーカー〈下〉
レディ・ジョーカー〈下〉
毎日新聞社
price : ¥1,785
release : 1997/12

傑作ゆえの、最悪の読後感

高村薫の本を読むときは、腰を据え、物語に没頭する覚悟で臨まなくてはならない。
深く暗い絶望感を持った人間達には、雑念を振り払って対峙しなくてはならない。

本書では警察官、大企業の重役、犯罪グループ、闇社会等、極めて個性的な人物達が登場する。
結末に向かう過程で悪夢は繰り返される。まさに絶望そのものだ。
これほど吐き気を感じる読後感は、後にも先にも経験がない。

とはいえ本書は傑作である。登場人物達の事件を巡る攻防は読み応え十分だ。
嫌悪感を与えながらも、ここにはリアルな人間が包み隠すことなく描かれている。ただ合田雄一郎はやさしく成り過ぎたか。

僕らは生きていく中で、好むと好まざるとに関わらず、社会的立場というものを得てしまう。
さらにその背負った立場ゆえの葛藤、呪縛にもがき苦しむ。その姿こそ本書の最大の魅力だと思う。

本書の題材が、1984年に世間を賑わせたグリコ・森永事件であることは明らかだ。この事件にまつわる様々な説が、物語りの中にちりばめられている。「日本はどうなってしまうのか」の一文は、絶望感に対する著者の強いメッセージである。本書はミステリー・社会派作家としての、著者の最高傑作である。

ひとりっ子
ひとりっ子
早川書房
price : ¥861
release : 2006/12