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「お気に召すまま」ではこの関係が特に複雑で、1 男である少年が、2 ロザリンドという女性を演じ、3 男装してギャニミードを名乗り、4 <恋愛ごっこ>のロザリンドを演じる、となる。ーーこれはいったいどんな舞台だったのか? 妙にリアリズムばかり追い求めた結果、私たち現代人は演劇を楽しむための重要な何かを失ってしまったのかもしれない。
年をとるごとに、人生って思い通りにいかないと気付かされるけれど、ピッピはみんなの心の中に住んでいる永遠の希望なんですね。
大冒険を繰り広げたあとの、静かなラストシーンに、深く感動しました。
野沢尚としては異色作といえる恋愛小説ですが、上下巻を感じさせない程一気に読まされた作品です。上巻では主人公の2人の態度に読んでいて互いの煮え切らない態度にイライラもしましたが、下巻では感動の秘密が隠されており、物語としても登場人物それぞれの個性を明確にして、特にラストは実にハラハラさせてくれます。その登場人物も実にいい人達ばかりで、それが物語の魅力にも繋がっています。
それぞれの話のラストは、決してハッピーエンドばかりではありません。ちょっと救いがない、というか悲しい結末のものもあります。が、そこがまた人間臭いというか、現実っていうのはこんな悲しい出来事の〜〜積み重ねだったりするのかもしれないと思わせる、そこがまた味のある小説になっています。
『花の下にて春死なむ』や『メインディッシュ』のようなちょっと心温まるミステリーが好きですが、こんな人間臭い作品もなかなかです。
やくざすら懐柔してしまうさくら婆ァの魅力。自身がつらく悲しい体験をしているからこそ、人には優しく、ときに厳しく〜〜なれるのかもしれません。 結末が悲しい話が多いにも関わらず、読んだ後はなぜか清々しく、また明日に立ち向かっていけるような気持ちにさせてくれるのは、作者のチカラでしょうね。〜
しかし場合によっては、そのミーティングが「単なる自己憐憫の集い」になってしまい、かえって回復を妨げることにもなりかねないことにも気がつきました。そして自分がそのような状態にはまっていました。
この本は、自分の回復がどの段階にあり、どのような課題に取り組めばいいのかを教えてくれます。それにより上記のような回復作業の行き詰まりをかなり防ぐことができるようになるでしょう。他にも、ACの持?!??ている誤まった考え方(白黒思考など)や新たに身に付けるべき適切な態度(アサーティブなど)などを具体的に紹介しており、大変参考になります。
この本を読みつつ「ミーティング」に出席することで、私の回復作業は軌道に乗ったように感じます。少なくとも「本当にミーティングは回復の役に立つのか?」といった不安はかなり取り除かれました。現在自助グループに参加しつつ、不安を抱えている方に特にお勧めします。
ただ、著者のお人柄か文章や作風にイヤラしい所が無かった。
「個性」も「言葉」も関係ないという、活字中毒の人には受けるでしょう。
本書では警察官、大企業の重役、犯罪グループ、闇社会等、極めて個性的な人物達が登場する。結末に向かう過程で悪夢は繰り返される。まさに絶望そのものだ。これほど吐き気を感じる読後感は、後にも先にも経験がない。
とはいえ本書は傑作である。登場人物達の事件を巡る攻防は読み応え十分だ。嫌悪感を与えながらも、ここにはリアルな人間が包み隠すことなく描かれている。ただ合田雄一郎はやさしく成り過ぎたか。
僕らは生きていく中で、好むと好まざるとに関わらず、社会的立場というものを得てしまう。さらにその背負った立場ゆえの葛藤、呪縛にもがき苦しむ。その姿こそ本書の最大の魅力だと思う。
本書の題材が、1984年に世間を賑わせたグリコ・森永事件であることは明らかだ。この事件にまつわる様々な説が、物語りの中にちりばめられている。「日本はどうなってしまうのか」の一文は、絶望感に対する著者の強いメッセージである。本書はミステリー・社会派作家としての、著者の最高傑作である。